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梅×タイで目指せ全国 「うまいもん甲子園」出場の神島高校

うまいもん甲子園近畿エリア選抜大会に向け試作する神島高校の生徒(18日、和歌山県田辺市文里2丁目で)
うまいもん甲子園近畿エリア選抜大会に向け試作する神島高校の生徒(18日、和歌山県田辺市文里2丁目で)
地域の特産品を組み合わせた「南紀白浜真鯛の梅彩丼」
地域の特産品を組み合わせた「南紀白浜真鯛の梅彩丼」
 神島高校(和歌山県田辺市文里2丁目)の生徒が、全国の高校生が料理の腕と味、プレゼンテーションを競う「ご当地!絶品うまいもん甲子園」の近畿エリア選抜大会に臨む。作るのは「南紀白浜真鯛(マダイ)の梅彩丼」。さまざまな味が楽しめる丼で、全国出場を目指す。


 出場するのは3年生の小坂紗麗さん、延瑞季さん、山本和花さんの3人。メニューは地域の特産品である南高梅と養殖マダイを組み合わせてPRするとともに、若者の魚食離れを改善しようと考案した。

 今年は全国から95校330チームが応募。書類選考を通過した46チームが全国8エリアの選抜大会に進んだ。近畿大会は23日に京都府長岡京市であり、6チームが全国大会進出を懸けて競う。30分間で6人前を調理。試食、料理のPR、質疑応答と合わせ4項目で審査がある。全国へ進めるのは2チーム。

 マダイは頭や中骨も含めて丸ごと一匹を使用。梅肉天ぷら、梅酢焼き、かぶとの梅煮と調理法の異なる3種類の料理を丼に盛り込んだ。さらにマダイの中骨から取っただしを掛けて、味の変化が楽しめる工夫をした。

 延さんは「料理は初心者なので、悪戦苦闘の連続だった。でも、地域の人たちの協力のおかげで、納得のいく味に仕上がった。中でも、梅煮は魚の臭みを消してくれる地域の伝統的な調理法で強くアピールしたい。見せ方にもこだわった。全国を目指し、全力で挑戦したい」と話している。

 今後は商品開発プロジェクト「神島屋」でイベント出店などの際に販売したり、地元の飲食店にメニュー化を働き掛けたりして、ご当地グルメとして浸透を図る。「南紀白浜真鯛」は年間100万匹を出荷しているが、地域でブランド化が進んでおらず、そのPRにもつなげたいという。

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