和歌山県串本町は４日、新宮保健所管内で新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、トルコ記念館（串本町樫野）など８施設を臨時休館（休業）すると発表した。期間は５～１５日の予定。

　臨時休館にしたのは、同町サンゴ台にある町総合運動公園と町Ｂ＆Ｇ海洋センター、串本温泉浴場「サンゴの湯」、同町大島の大島プール、同町樫野のトルコ記念館と日米修交記念館、樫野埼灯台旧官舎、同町潮岬の潮風の休憩所。

　町企画課は「新宮保健所管内で感染が拡大していることを受け、緊急に町長や副町長、関係課長で対応を話し合い、町が直接管理運営している施設については最も多くの人出がある盆まで臨時休館にすることを決め、指定管理者の施設についても町の方針を伝えて判断してもらった。感染拡大防止のため、協力をお願いしたい」と話す。

　また、南紀串本観光協会も６日から当面の間、橋杭海水浴場（同町くじの川）と田原海水浴場（同町田原）の更衣室と屋内シャワーのサービスを停止することを決めた。

　担当者は「海水浴場を中止するという選択肢も考えたが、どういう形にしても一定数の方は来られ、監視員がいない状態で逆に混乱する可能性もあるので、より感染のリスクを減らして継続しようと判断した」としている。

　県健康推進課によると、新宮保健所管内（新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町、古座川町、北山村）では７月２５日～８月４日の発表で１１日間連続、新規感染者を確認。累計は５４人に上った。