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「やった、立てた!」 周参見中2年生、海水浴場でサップ体験

ボードの上に立ち、笑顔で体験を楽しむ生徒ら(すさみ町周参見で)
ボードの上に立ち、笑顔で体験を楽しむ生徒ら(すさみ町周参見で)
 すさみ町の周参見中学校2年生24人は12日、同町周参見のすさみ海水浴場でスタンドアップパドルボード(SUP=サップ)を体験した。サップはサーフィンボードより横幅が広いボードの上に立って、パドルでこいでクルージングなどを楽しむスポーツ。生徒はボードの上にどうにか立てるようになると「やった」と歓声を上げた。

 「ふるさとを生きる」をテーマにした総合的な学習の一環。同町見老津にサーフボード作りの拠点を持つ河野優さん(51)が講師を務めた。

 乗り方の説明を受けた生徒は、1人一つのボード(長さ3メートル、幅60センチ)を持って3班に分かれて交代で海へ入った。まずは座った状態で、ボードに慣れながらこぐ練習。スムーズにできるようになると、河野さんから「立ち上がって2周目に行きましょう」と声が掛けられた。

 生徒は「めっちゃ怖い」と恐る恐る立ち上がり、「海上散歩」を楽しんだ。

 河野さんは「私も初めてサーフィンをしたのが中2の夏。今でも、ボードに立った時の感覚は覚えている。みんなが大人になった時、自然の中で体験したことを思い出してもらえたらうれしい」と話した。

 田中遥斗君は「初めてで真っすぐにこぐのは難しかったけど、すぐに立つことができて楽しかった。機会があればまたやってみたい」と笑顔を見せた。

 体験後は、地元の豊かな自然を守るため、海水浴場を清掃し、プラスチックごみや流木を回収した。

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