ふるさとの滝を独自調査 古座川の山本さん、目標は150
和歌山県古座川町文化財保護委員を務めている山本隆寿さん(67)=古座川町明神=が、町内の古座川流域にある滝を探し出し、撮影したり落差を測ったりする調査を独自に続けている。当初は「100滝」を目標にしていたが、気付くとその数を超えてしまったため、今は「150滝」を目指して挑戦中。「ふるさとの滝を正確に記録して後世に残したい」との思いからで、今年中の達成を目指している。
山本さんは同町明神出身。地元の古座高校(現・串本古座高校)を卒業後に上京し、長年、営業の仕事をしていたが、紀伊半島大水害(2011年9月)の翌年、高齢の親を案じて帰郷。会員制交流サイト(SNS)を使って地域の観光情報を発信したり、実際に現地を案内したりする取り組みを続けており、町文化財保護委員のほか、県自然公園指導員や同町などの有志でつくる「南紀熊野和みの里」の代表なども務めている。
滝を調査しようと思ったのは、インターネットなどで公表されている情報にあまりにも間違いが多いことに気付いたためだ。「ふるさと古座川の滝だけでも正確に記録して残したい」との思いが高まり、2020年1月ごろから本格的な調査を始めた。
探し求める滝は、基本的に高さ5メートル以上でいつも水が流れているもの。地図にも載っていない所がほとんどで、住民や猟師らに聞いて情報を集め、現地を訪れて衛星利用測位システム(GPS)で場所を特定している。写真を撮影するほか、垂直に流れ落ちる滝の場合は、滝の落ち口までの距離と滝つぼの奥までの距離をレーザー距離計で測り「三平方の定理」で落差を割り出している。滝の奥行きが分からない場合は、さらにデジタル分度器を使い「三角関数」を活用して落差を計測。「学校の勉強が初めて役立った」と笑顔を見せる。
調査を通じて、これまで知らなかった美しい滝に出合えたが、苦労の連続でもある。最も大変だったのは、古座川の支流・小川の支流のさらに奥にある「那智焼谷」で滝を探した時だ。滝のさらに上にある滝を目指し、崖を登ったり降りたりして発見。往復6時間歩いたという。
現在138滝まで調査。山本さんは「しんどいので、やらんかったらよかったと思ったこともあるが、ここまで来たので何とかやり遂げたい。滝のちゃんとした位置と高さ、姿を記録するとともに、その中で、ウオークイベントなど観光資源にも活用できる滝を開拓できたら」と話している。
調査した滝は落差や地図、自分なりの難易度を記してファイルにまとめているという。
山本さんは同町明神出身。地元の古座高校(現・串本古座高校)を卒業後に上京し、長年、営業の仕事をしていたが、紀伊半島大水害(2011年9月)の翌年、高齢の親を案じて帰郷。会員制交流サイト(SNS)を使って地域の観光情報を発信したり、実際に現地を案内したりする取り組みを続けており、町文化財保護委員のほか、県自然公園指導員や同町などの有志でつくる「南紀熊野和みの里」の代表なども務めている。
滝を調査しようと思ったのは、インターネットなどで公表されている情報にあまりにも間違いが多いことに気付いたためだ。「ふるさと古座川の滝だけでも正確に記録して残したい」との思いが高まり、2020年1月ごろから本格的な調査を始めた。
探し求める滝は、基本的に高さ5メートル以上でいつも水が流れているもの。地図にも載っていない所がほとんどで、住民や猟師らに聞いて情報を集め、現地を訪れて衛星利用測位システム(GPS)で場所を特定している。写真を撮影するほか、垂直に流れ落ちる滝の場合は、滝の落ち口までの距離と滝つぼの奥までの距離をレーザー距離計で測り「三平方の定理」で落差を割り出している。滝の奥行きが分からない場合は、さらにデジタル分度器を使い「三角関数」を活用して落差を計測。「学校の勉強が初めて役立った」と笑顔を見せる。
調査を通じて、これまで知らなかった美しい滝に出合えたが、苦労の連続でもある。最も大変だったのは、古座川の支流・小川の支流のさらに奥にある「那智焼谷」で滝を探した時だ。滝のさらに上にある滝を目指し、崖を登ったり降りたりして発見。往復6時間歩いたという。
現在138滝まで調査。山本さんは「しんどいので、やらんかったらよかったと思ったこともあるが、ここまで来たので何とかやり遂げたい。滝のちゃんとした位置と高さ、姿を記録するとともに、その中で、ウオークイベントなど観光資源にも活用できる滝を開拓できたら」と話している。
調査した滝は落差や地図、自分なりの難易度を記してファイルにまとめているという。