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キヌサヤ収穫最盛期 龍神村、雨の日も作業に励む

キヌサヤエンドウを収穫する小滝啓太さん(和歌山県田辺市龍神村柳瀬で)
キヌサヤエンドウを収穫する小滝啓太さん(和歌山県田辺市龍神村柳瀬で)
 和歌山県田辺市龍神村柳瀬の農業、小滝啓太さん(38)が17年前から栽培しているキヌサヤエンドウの収穫が最盛期を迎えている。今年は梅雨入りが早く、雨の日も収穫作業に追われている。

 キヌサヤエンドウは、中の豆が小さいうちに収穫し、さやごと食べる。山間部の寒冷な気候を生かした栽培により、印南町など県内の主産地の出荷が終わり、他県の出荷が始まる前のタイミングで収穫して市場に出すので、需要があり価格面で優位だという。

 小滝さんによると、龍神村でキヌサヤエンドウを栽培している農家は数件だろうという。小滝さんは4・5アールで育てている。今年は1月に種まきをした後、同月下旬に定植。収穫は今月の連休明けに始めた。4月に霜、5月にひょうの被害があり、収量は昨年の350キロよりやや少ないとみている。

 傷つけないように一つずつ慎重に収穫する。天気の良い日は朝から始め、昼前までに終える。昼すぎになると日光の影響で、つるがしなびてくるからだという。小滝さんは「さやは濃い緑色で出来具合がいい。収穫は6月中旬まで続ける」と話している。

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