友好のシンボル咲く 田辺市の民家にブラジル国花イペー
ブラジルの国花「イペー」の花が、和歌山県田辺市上三栖の民家で咲いた。和歌山県とブラジルの友好のシンボルになればと「県中南米交流協会」が2018年春から各地で植えてきたうちの一本で、開花は初めて。会員らは「記念すべき開花。まさにシンボルツリー」と喜ぶ。
県内からの海外移民は全国都道府県で6番目に多く、とりわけブラジルへは約6千人が移住。紀南地方からが多く、戦後まもなくは田辺市や近隣町から大勢が渡った。17年秋にブラジルで移住100周年記念式典が開かれた際、交流協会の真砂睦代表(79)が県内でイペーを植樹することを提案し、翌年から植えるようになった。
これまで、田辺・西牟婁やみなべ町の公園、学校など17カ所に計28本を植えている。
18年春に植えたのが8カ所で、そのうち交流協会副代表の冨家力さん(71)の上三栖にある自宅裏に植えた木が、初めて花を咲かせた。
冨家さんの兄と2人の姉は戦後まもなくブラジルに移住。冨家さんが初めてイペーを見たのは10年前の9月、35年ぶりに兄姉と再会するためにブラジルを訪れた時だった。黄色い花が見事に咲き誇っているのに感動し「なつかしき 姉の笑顔に イッペーの花」と句を詠んだという。
初めての花は2本の枝につけただけだが、「咲いてくれてうれしい。姉たちを思い出す」と喜ぶ。来年以降、樹木がもっと成長し、花の数が増えることを楽しみにしている。
イペーはノウゼンカズラ科の落葉高木で、ブラジルでは春に鮮やかな花を咲かせる。ピンクや紫、白色もあるが、黄色がポピュラーで、県内で植樹したイペーはすべて黄色。
真砂代表は「戦後に移民が多かった三栖地区で咲いたことに時を超えた縁を感じる。記念すべき花だ」と話す。交流協会は今後も、移住者が多いブラジルについて県民にもっと興味を持ってもらえるよう、植樹を続けたいという。
県内からの海外移民は全国都道府県で6番目に多く、とりわけブラジルへは約6千人が移住。紀南地方からが多く、戦後まもなくは田辺市や近隣町から大勢が渡った。17年秋にブラジルで移住100周年記念式典が開かれた際、交流協会の真砂睦代表(79)が県内でイペーを植樹することを提案し、翌年から植えるようになった。
これまで、田辺・西牟婁やみなべ町の公園、学校など17カ所に計28本を植えている。
18年春に植えたのが8カ所で、そのうち交流協会副代表の冨家力さん(71)の上三栖にある自宅裏に植えた木が、初めて花を咲かせた。
冨家さんの兄と2人の姉は戦後まもなくブラジルに移住。冨家さんが初めてイペーを見たのは10年前の9月、35年ぶりに兄姉と再会するためにブラジルを訪れた時だった。黄色い花が見事に咲き誇っているのに感動し「なつかしき 姉の笑顔に イッペーの花」と句を詠んだという。
初めての花は2本の枝につけただけだが、「咲いてくれてうれしい。姉たちを思い出す」と喜ぶ。来年以降、樹木がもっと成長し、花の数が増えることを楽しみにしている。
イペーはノウゼンカズラ科の落葉高木で、ブラジルでは春に鮮やかな花を咲かせる。ピンクや紫、白色もあるが、黄色がポピュラーで、県内で植樹したイペーはすべて黄色。
真砂代表は「戦後に移民が多かった三栖地区で咲いたことに時を超えた縁を感じる。記念すべき花だ」と話す。交流協会は今後も、移住者が多いブラジルについて県民にもっと興味を持ってもらえるよう、植樹を続けたいという。