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動画撮影し飲食店応援 コロナ禍、高校生が魅力紹介

調理風景を撮影する神島高校の生徒(左)=和歌山県田辺市新庄町で
調理風景を撮影する神島高校の生徒(左)=和歌山県田辺市新庄町で
 神島高校(和歌山県田辺市文里2丁目)の生徒が、動画共有サイト「ユーチューブ」で地域にある飲食店の魅力を紹介する取り組みを始めた。店のこだわりや店主の人柄を伝えようと、インタビューや料理の写真を交えて構成。新型コロナウイルスの影響で客足が遠のく飲食店に客を呼び込みたいという。

 経営科学科3年生の「広告と販売促進」授業の一環。生徒が自前のスマートフォンで撮影から編集まで手掛けている。これまで居酒屋やカレー店、和食店などを取材。取材した店に次の店を紹介してもらう「数珠つなぎ」方式で進めている。

 今月中旬に訪れた田辺市新庄町の居酒屋かっぽう「たか木」(高木賢治さん経営)では、視聴者目線で店舗を訪れる場面から始め、店内や料理、高木さんのインタビューなどを撮影した。

 撮影監督を務めた南明里さん(18)は「普段、撮影する動画は友達同士で見せ合うだけだけれど、今回は多くの人に見てもらうのが目的で、分かりやすさを心掛けている」という。「料理人は厳しいイメージがあって、最初は緊張した。けれど気さくな人が多い印象。こうやってお客さんを温かく迎えているんだと実感した」と話した。

 取材を受けた店主の高木さん(56)は「コロナ禍で苦しい中、高校生の応援はうれしい。うちは地元の新鮮な魚や野菜が自慢。弁当や会席料理など、ニーズに合わせ対応している。動画は撮られ慣れていないので緊張したが、魅力が伝わるような編集に期待したい」と笑顔を見せた。

 動画は神島高校商品開発プロジェクト神島屋のホームページ(https://kashimaya.kiiminpo.jp/)で「地域のお店を地域で応援!~神島高校生が考えるプロモーション~」として、配信している。

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