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動画サイトで毎週生配信 コロナ禍で歌手の田辺大蔵さん

毎週土曜に生配信を続けている田辺大蔵さんのユーチューブ公式チャンネル
毎週土曜に生配信を続けている田辺大蔵さんのユーチューブ公式チャンネル
 和歌山県田辺市出身の歌手、田辺大蔵さん(47)=本名・田中太蔵=が、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が出た昨年春以降、毎週土曜を中心に、動画投稿サイト「ユーチューブ」を活用して自宅からの生配信を続けている。コロナ禍でコンサートなどの現場に立てない中でもファンと同じ時間を共有し、ふるさともアピールしたいとの思いからで、田辺さんは「今ある環境でできる限りのことに挑戦したい」と話している。


 田辺さんは同市中辺路町近露出身。2003年、10年間勤めた旧・中辺路町役場を辞め、歌手を目指して上京した。日本アマチュア歌謡祭で準優勝したり、関西歌謡大賞グランプリ大会で特別賞・優秀賞を受賞したりした。07年に「今宵も想い酒~京都」でCDデビュー。14年には、熊野古道世界遺産登録10周年記念の応援曲「熊野古道にて」を発売している。

 各地でコンサートを開いたり、イベントに出演したりしてふるさとや熊野古道のPRにも力を入れてきたが、緊急事態宣言が出た昨年4月以降、コンサートなどの仕事がすべてキャンセルになったという。

 そんな中、田辺さんは東京都内の自宅にあるスタジオから、ユーチューブに設けている自身の公式チャンネルで、生配信「たいぞう!ええぞー!」をスタート。基本的に毎週土曜の午後7時から1時間ほどで、昨年4月18日の初回から今年の2月13日までに計46回配信。近況報告やファンからのメッセージの紹介、生歌の披露などに取り組んでいる。ふるさとのPRにも力を入れており、ファンから「南高梅が食べたい」「古道を歩いてきた」という声も寄せられているという。

 田辺さんは「最初は外出自粛を促すことや皆さんのストレス解消につながればと思って始めたが、今ではファンの皆さんとの大切な交流の場になった。つらく苦しい期間が続いても『明けない夜などない』『やまない雨などない』ということを、歌にメッセージを乗せて届けたい」と話す。

 今の目標は、現在300人ほどのチャンネル登録者数を千人に増やすこと。「達成したら自宅のスタジオではなくて実際にホールを借り、そこから生配信したい。ぜひ公式チャンネルをご覧いただければ」と呼び掛けている。

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