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上り子なし、異例の御燈祭り 新宮市の神倉神社で営む

大たいまつを掲げて神事を執り行う関係者(和歌山県新宮市で)
大たいまつを掲げて神事を執り行う関係者(和歌山県新宮市で)
 世界遺産に登録されている和歌山県新宮市の熊野速玉大社の摂社・神倉神社で6日、国の重要無形民俗文化財「御燈(おとう)祭り」が営まれた。今年はコロナ禍の影響で「上り子」は参加できず、神社関係者のみで神事を執り行った。

 御燈祭りでは、例年約2千人の白装束の男たちが神倉山に集まり、燃え盛るたいまつを持って駆け下る。その様子は地元の新宮節で「山は火の滝、下り竜」と歌われる情景をつくり出し、熊野に春を呼ぶ火祭りとして知られている。

 コロナ禍の中で迎えた今年は「長時間の3密状態は避けられない」などとして上り子らの参加を禁止。神社関係者約20人が参列し、ご神体であるゴトビキ岩のそばでおこした御神火を大たいまつ(長さ約2・5メートル)にともして下るなどした。

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