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ゲームで土砂災害学ぶ 安居小、三舞中で学習会

ゲームを体験する安居小と三舞中の児童・生徒(1日、和歌山県白浜町安居で)
ゲームを体験する安居小と三舞中の児童・生徒(1日、和歌山県白浜町安居で)
 和歌山県白浜町の安居小学校と三舞中学校で1日、土砂災害について学べるロールプレーイングゲーム(RPG)を使った防災学習会があった。子どもたちはゲームを楽しみながら、災害発生時の避難方法などを学んだ。

 子どもたちに親しみのあるゲームで災害に興味を持ってもらおうと、県土砂災害啓発センター(那智勝浦町)が企画した。体育館に設置したパソコンを使い、小学3年~中学3年の計13人がゲームを体験した。

 ゲームは、和歌山工業高等専門学校専攻科エコシステム工学専攻(辻原研究室)1年の西萩一喜さん(21)が啓発センターからアドバイスを受けながら開発し、昨年12月に完成させた。

 防災学習会で西萩さんはビデオレターを通じ「災害は人ごとではない。自分事として考えてほしい」と呼び掛けた。

 ゲームは楽しみにしていた遠足が大雨で延期となり、自宅待機中に大雨警報や土砂災害警戒情報、避難勧告が次々と発令され、避難を始める―という設定。表示される選択肢の中から土砂崩れや土石流の危険があるルートを避け、避難所を目指す。途中に土石流など実際の災害現場の映像が流れる。最後は選んだ避難ルートにより採点がある。

 中学1年の佐本恵至君(13)は「土砂崩れの映像など言葉では分からないことがゲームを通して分かった。避難するときに参考にしたい」、ゲームで100点を出した小学3年の小川志劉君(9)は「ゲームの中のクイズで土砂災害が起きたとき、避難ルートを引き返すかどうかの判断が難しかった。これからは災害が起きる前に避難の準備をしていきたい」と話した。

 同センターは今後もゲームの改良を続けながら、小中学校の防災学習に導入していきたいという。

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