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「一枚岩がスクリーン」実現へ 調達資金で上映機材購入

集まった資金で購入したプロジェクターと田堀穣也さん(26日、和歌山県古座川町相瀬で)
集まった資金で購入したプロジェクターと田堀穣也さん(26日、和歌山県古座川町相瀬で)
 和歌山県古座川町相瀬にある国指定天然記念物「一枚岩」をスクリーンに映画が上映される。当初、3月ごろに第1回映画祭を予定していたが、コロナ禍のために延期。主催者は収束していれば、10月ごろには開催したいと話している。

 映画祭を開催して地域を盛り上げたいと、相瀬にあるキャンプ場を併設した道の駅一枚岩を運営する「monolith(モノリス)」を経営する田堀穣也さん(34)=古座川町=が発起人となり、昨年10月から約2カ月間、インターネットで資金を集めるクラウドファンディング(CF)を実施。高性能のプロジェクターやスピーカーなどを購入する資金として目標額を100万円に設定し、返礼品として町特産品の詰め合わせやキャンプ場の1年間無料パスポートなどを用意した。最終的に169人から目標額の2倍以上の計201万3千円が集まった。

 一枚岩は、高さ約100メートル、幅約500メートル。そのうち高さ約15メートル、幅約20メートルをスクリーンにして映画を上映する予定。第1回映画祭では、映画の他、地元のアユの火振り漁やミツバチの巣分けなどを撮影した映像を放映する予定。

 3月中旬には、資金提供者らに対する感謝の気持ちを込めて、田堀さんら主催者のこれまでの活動を撮影した映像などをオンライン配信する予定だという。

 田堀さんは「今回のCFで古座川町を応援したいという熱い思いを持った人が予想以上に多くいることが分かり、うれしく思った。町内には町をより良くしたいと頑張っている人が多くいるので、一緒になって皆さんの期待に応えていきたい」と抱負を述べた。

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