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エアブラシで輝き みなべ町清川の観音やマリア像

エアブラシで塗装した聖観音やマリアなどの像(和歌山県みなべ町清川で)
エアブラシで塗装した聖観音やマリアなどの像(和歌山県みなべ町清川で)
 和歌山県みなべ町清川の本誓寺ふるさと道場近くにある堂に安置していた木製の聖観音やマリア像、子どもの像を、田辺市龍神村のエアブラシアーティスト、柴田友助さん(65)がエアブラシで塗装した。像は光沢を放って、一層表情を豊かにしている。

 木像は、同寺の赤松宗典前住職(71)の娘、真理子さんが小学3年生で急逝したことから、秋田県の友人が彫って1992年に赤松さんに贈った高さ170センチのマリア像など。道場近くの「真理丘」にある堂に安置していたが、老朽化してきたため、赤松さんの依頼を受けて柴田さんが塗装した。

 作業は昨年12月25日から始め、鉄棒で固定していた像を外して道場前に移動し、下地塗りや色付け、クリア塗装を施した。見た人からは「すごく変わった」「陶器のように見える」という声も上がっているという。

 柴田さんは、元々の彫りを損ねないよう作業をしたといい「塗装で目元や口元をほほ笑んでいるように見えるように意識して描いた。新年に良い仕事をさせていただいた」、と話している。赤松さんは「像の表情が明るくなった。平和の祈りを後世に継いでいける。皆さんに立ち寄って見ていただけたら」と呼び掛けている。

 柴田さんは今後、堂の内壁に熊野の山並みをイメージした絵を描く予定。
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