雪が積もった裏庭で芽吹いていたフキノトウ(11日、和歌山県田辺市中辺路町近露で)
厳しい寒さが続く中、春の訪れを感じさせるフキノトウが、熊野古道が通る和歌山県田辺市中辺路町の山里で早くも芽吹いている。
春の初めにフキ(キク科の多年草)の根茎から生え出る花茎。独特の風味が楽しめ、旬の食材として親しまれている。
中辺路町近露の大野純さん(49)宅では11日、親指ほどの大きさのものから直径5センチぐらいのものまでのフキノトウが、雪が積もった裏庭のあちらこちらで芽吹いていた。
大野さんは「フキノトウを見ると、こんなに寒くても春は近づいているんだなと思う」と話していた。