和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年07月01日(金)

紀南探検隊パート8(6)/田辺市中辺路町栗栖川 ノギ製パン所/復活パンダのパン

パンダのパン
パンダのパン
探検隊
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 田辺市中辺路町のパンダがかわいい―。そんな声を耳にした。それも一人や二人ではない。パンダと言えば白浜町ではないのか。熊野古道沿いにいるとは初耳だ。早速、捜索を開始した。

 パンダはすぐに見つかった。中辺路町栗栖川の国道311号沿いに「パンダのパン」という文字とともに、描かれたパンダの絵(ロゴマーク)=写真=のことだった。

 「パンダのパン」の愛称で知られた「ノギ製パン所」の元店舗である。中辺路町商工会によると、営業していたのは1980~2013年。ロールパンやメロンパンなど昔ながらの素朴なパンが人気で、地域の学校給食にも提供していた。

 開業したのは東京・上野動物園にジャイアントパンダがやって来て、日本中が空前のパンダブームに沸いていたころ。山間部で焼きたてパンの販売は珍しく、大人気だったという。そこで、当時の中辺路町長が子どもたちにも親しみやすい愛称を考え、ロゴマークまで手掛けたという。

 そんな「パンダのパン」が最近、思わぬ形で「復活」した。昔ながらのパン文化を伝える文筆家の甲斐みのりさん(東京都)が「パンダのパン」というブランドで、ロゴマークを復刻し、パン皿やマグカップなどの商品を展開。評判になっているという。
=おわり
(この連載は喜田義人が担当しました)