和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年05月23日(金)

収穫楽しみ!梅畑にネット

梅畑にネットを敷く高城小学校の児童ら(8日、和歌山県みなべ町土井で)
梅畑にネットを敷く高城小学校の児童ら(8日、和歌山県みなべ町土井で)
田植えをする高城小学校の児童ら(8日、和歌山県みなべ町土井で)
田植えをする高城小学校の児童ら(8日、和歌山県みなべ町土井で)
 和歌山県みなべ町土井の高城小学校(友渕博文校長)は8日、校舎裏にある学習園の梅畑にネットを敷き、水田で田植えをした。子どもたちは収穫の日を楽しみ、作業に精を出した。

 地元の各種団体でつくる高城地域共育協議会と高城地区老人会の協力で取り組んだ。

 梅のネット敷きは2、3年生16人が行った。同校では地域で盛んな梅の栽培や加工について学ぼうと、毎年、収穫や塩漬け、天日干しなどをしている。子どもたちが作った梅干しは、3学期の参観日に保護者に販売する予定。

 梅畑は約4アールで、南高梅や小梅を合わせて15本ほど栽培している。

 児童は協議会や老人会のメンバーに教わりながら、梅畑いっぱいに青いネットを敷き、風で飛ばされないようにくぎを打ったり、竹串を使って留めたりした。

 3年生の久保颯一朗君(8)は「くぎを打つのが楽しかった。おいしい梅ができてほしい」と話した。

 5、6年生15人は約2アールの水田で田植えをした。

 児童は、協議会の下村勤会長(81)から「苗5、6本を一束にして、親指、人さし指、中指の3本で根っこ近くを持ってそっと土に入れてください」などと説明を受けた後、靴を脱いで水田に一列に並び、もち米の苗を植えていった。泥に足を取られたり、カエルやオタマジャクシに歓声を上げたりして楽しんでいた。

 もち米は秋に収穫し、餅をついたり、おこわにしたりして各家庭に持ち帰ったり、世話になった人にお裾分けしたりする予定。

 5年生の田川快征君(10)は「田植えをするのは初めて。足がぬるぬるで靴下がどろどろになったけど、面白かった。元気に育ってほしい」と収穫を楽しみにしていた。