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2025年05月23日(金)

サンライズ「王者」に挑む サッカー天皇杯、11日、和歌山県代表決定戦

天皇杯県代表決定戦に向けて練習する「南紀オレンジサンライズFC」の選手たち(和歌山県上富田町朝来の上富田スポーツセンターで)
天皇杯県代表決定戦に向けて練習する「南紀オレンジサンライズFC」の選手たち(和歌山県上富田町朝来の上富田スポーツセンターで)
 和歌山県の田辺・西牟婁を拠点にする県社会人サッカー1部リーグの「南紀オレンジサンライズFC」は11日、天皇杯出場を懸け、関西サッカーリーグ1部の「アルテリーヴォ和歌山」と県代表決定戦で対戦する。相手は決定戦16連覇中の格上だが、選手らは「勝負はやってみないと分からない。倒しにいく姿勢を前面に出して挑む」と意気込んでいる。

 県選手権を兼ねたトーナメント方式の大会で、今年は21チームが参加して2月に開幕した。4月に準決勝があり、オレンジサンライズはFC FORTUNAに4―0で勝ち、初の決勝進出を決めた。アルテリーヴォは準決勝が初戦で、和歌山紀北蹴球団に7―0で大勝した。

 オレンジサンライズの選手は移住者らで、今季は現時点で17人が在籍している。関西サッカーリーグのチームなどで指揮を執った経歴を持つ今西晃一氏(66)が監督に就任し、今季は県リーグ戦の第3節終了時点で2勝1分と上々の滑り出しをみせている。

 大阪府東大阪市出身のDF水本龍之介主将(25)は、決定戦に向けて「ここで満足している選手はいない。チームの将来を考えれば、(アルテリーヴォは)超えないといけない壁。良い準備をして、見る人たちを驚かせたい」と意気込む。

 今西監督は、アルテリーヴォが有利とみる声が大半だとした上で「観客らに『え?』と思わせる時間を1分でも長く続けたい。簡単に勝てるとは思っていないが、勝負だから」と話す。

 一方のアルテリーヴォは、今季リーグ戦の第2節終了時点で1勝1敗。串本町出身のDF小久保裕也主将(28)や、新宮市出身で新加入のMF杉浦晃太選手(22)がレギュラーとして活躍している。

 小久保主将は決定戦について「16連覇していることはアドバンテージにはならない。目の前の相手にしっかりと勝つことに集中したい」と気を引き締める。

■決戦は紀三井寺競技場

 県代表決定戦は11日午前11時、和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場でキックオフの予定。観戦は無料。

 勝者は県代表として天皇杯本戦に出場する。県代表の1回戦は25日に同会場であり、兵庫県代表と戦うことが決まっている。