和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年05月12日(月)

新顔最多は山本さん 浅山さんトップ当選、和歌山県田辺市議選

支持者と一緒に万歳して当選を喜ぶ山本竜児さん(中央)=27日午後11時55分ごろ、和歌山県田辺市芳養松原2丁目で
支持者と一緒に万歳して当選を喜ぶ山本竜児さん(中央)=27日午後11時55分ごろ、和歌山県田辺市芳養松原2丁目で
 和歌山県田辺市議選は27日に投開票され、新議員18人の顔ぶれが決まった。トップ当選は無所属現職の浅山誠一さん(38)=下万呂=だった。定数を5上回る激戦で、当落線上に複数人がひしめく中、現職1人が涙をのんだ。新顔の最多得票は無所属の山本竜児さん(42)=古尾=で、全体でも上位に食い込んだ。女性の候補者は4人全員が当選した。

■「地域の声聞き取り組む」初当選の山本さん

 初挑戦で当選を決めた山本さん(42)は「自分一人では到達できなかった」と緊張した様子で喜びを語った。

 田辺市芳養松原2丁目の選挙事務所に支持者が集まり、午後11時52分ごろ、山本さんが事務所に姿を現すと拍手が起こり、皆で万歳して祝った。

 山本さんは選挙戦では、子育て支援の強化や質の高い教育、スポーツの振興、農林水産業の基盤強化、大学や研究機関の設置による地域づくりなど、「子どもたちに持続可能な未来を」と訴えてきた。

 選挙戦を振り返り「同級生を中心とした後援会活動のメンバーをはじめ、皆さんの協力が得られたおかげで、感動している」と喜びをかみしめた。

 「何が田辺市にとって本当に良いことか根本から考え、しっかりと地域の声を聞き、取り組んでいきたい」と抱負を語った。