和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年05月13日(火)

万博で「南高梅おにぎり」 象印が会期中、毎日販売、和歌山県みなべ産の梅使う

象印のおにぎり専門店が大阪・関西万博の会期中の6カ月間販売している「南高梅おにぎり」(左上)など4種類の「定番のおにぎり」=提供
象印のおにぎり専門店が大阪・関西万博の会期中の6カ月間販売している「南高梅おにぎり」(左上)など4種類の「定番のおにぎり」=提供
購入客でにぎわう、万博会場にある象印のおにぎり専門店(大阪市此花区で)=提供
購入客でにぎわう、万博会場にある象印のおにぎり専門店(大阪市此花区で)=提供
 大阪・関西万博に出店している象印マホービン(大阪市)のおにぎり専門店で、和歌山県みなべ町産の梅干しを使った「南高梅おにぎり」が会期中毎日、販売されている。開会初日の13日には南高梅おにぎりを含めた同店のおにぎりが千個以上売れるなど、好調な滑り出しを切った。


 象印は、おにぎりを通じてご飯のおいしさを国内外に発信しようと、13日の開幕日から10月13日までの万博会期中の6カ月間、大阪外食産業協会の「外食パビリオン」内で、同社製の炊飯器で炊き上げたご飯で作ったおにぎりを販売している。

 「南高梅おにぎり」や、新潟県村上市の「塩引き鮭」を使った「塩引き鮭」、静岡の老舗店のツナを使った「ツナマヨ」、赤穂の天塩を使った「塩」の4種類を「定番のおにぎり」として1個450円(税込み)で会期中毎日販売。

 そのほか、全国を6地区に分け、各地の特産品や郷土料理をアレンジし具材にした「日本のおにぎり」24種類(各550円)と、スイスの「チーズフォンデュ」、韓国の「チャプチェ」、肉を香辛料やココナツミルクと煮込んだインドネシアの「ルンダン」など世界の料理を具材にした「世界のおにぎり」24種類(各650円)をそれぞれ4種類ずつ月替わりで販売している。

 南高梅おにぎりは、種を取ったみなべ町産の梅干しをまるごと1粒入れて握っている。同社の担当者によると、購入客から「甘みのある梅干しで、思ったより酸っぱくなくておいしかった」との声が聞かれたという。

■町の特産品当たる企画も

 みなべ町は、万博会場にある象印のおにぎり専門店で「南高梅おにぎり」を購入した人を対象に、町の特産品が当たる企画をしている。

 申し込み方法は、万博会期中に写真共有アプリ「インスタグラム」でみなべ町の公式アカウント(@minabe_town)をフォローし、指定ハッシュタグ「#梅香る町みなべ」を付けて「@minabe_town」をタグ付けし、おにぎりに付いている識別シールが分かる写真を投稿する。梅干しや梅肉商品などが当たる。

 また、識別シールを同町谷口の道の駅「みなべうめ振興館」の受付で提示すれば、先着千人に、個包装の梅干しと、同館3階の物産販売所で使える商品割引券100円分をプレゼントする。

 みなべ町うめ課は「万博で国内外の人におにぎりを食べてもらい、南高梅の良さを広く知ってもらうきっかけになればありがたい」と話している。