和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年10月27日(水)

ワイヤ防護柵で正面衝突防 紀勢道の南紀田辺―すさみ南間

正面衝突を防ぐため、紀勢自動車道で設置が始まったワイヤロープ式防護柵(和歌山県白浜町で)
正面衝突を防ぐため、紀勢自動車道で設置が始まったワイヤロープ式防護柵(和歌山県白浜町で)
 国土交通省は、和歌山県内を通る紀勢自動車道南紀田辺―すさみ南間(39・4キロ)の中央帯にワイヤロープ式防護柵を設ける事業を始めた。正面衝突事故を軽減する狙いがある。県警は「車両が反対車線へはみ出して起こる重大事故の抑止につながる」と期待している。

 紀勢道を管理する紀南河川国道事務所によると、南紀田辺―上富田の約4・1キロ▽上富田―南紀白浜の約3・9キロ▽南紀白浜―日置川の約1・7キロ▽日置川―すさみの0・8キロ▽すさみ―すさみ南の約1キロ―の計約11・5キロでワイヤロープを設置する。

 トンネルや橋を除いたほとんどの場所で、高さ約1メートルの支柱を立て、太さ1・8センチのワイヤ5本を張る。

 本年度はこのうち、南紀白浜―日置川と、すさみ―すさみ南の区間が対象。事務所は、土日曜と祝日を除く夜間(午後8時~翌朝6時)に、南紀白浜―すさみ南の上下線を通行止めにして工事に着手。18日に完了した。

 県警によると、紀勢道では2015年夏の開通以降、死亡事故は4件あった。いずれも車両が反対車線にはみ出たことによる正面衝突だった。

 事務所では紀勢道のほか、那智勝浦新宮道路(那智勝浦町―新宮市、延長約15・2キロ)でもワイヤロープ設置を進めている。対象は一部区間の約3・7キロ。

 国交省では、正面衝突事故の緊急対策として2017年度からワイヤロープを設ける事業を開始。18年6月に「土工区間では本格設置を進める」との方針を打ち出した。