和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年03月18日(火)

スギ花粉ピークで対策商品さまざま 和歌山県紀南

ドラッグストアの店内に設けられている花粉症対策コーナー(和歌山県田辺市下万呂で)
ドラッグストアの店内に設けられている花粉症対策コーナー(和歌山県田辺市下万呂で)
花粉対策用の度入り眼鏡(和歌山県田辺市稲成町で)
花粉対策用の度入り眼鏡(和歌山県田辺市稲成町で)
 和歌山県紀南地方でスギ花粉の飛散がピークを迎えている。寒さの影響で飛散のタイミングが例年より遅れ、今年は3月に入ってから本格的な飛散が始まった。ドラッグストアでは、関連商品を買い求める客が増えているという。

 日本気象協会関西支社内の近畿花粉情報センターによると、今年はスギ花粉の飛散が例年より1~2週間遅く、3月に入ってから一気に増えた。2月に寒い日が多かったことが影響しているという。

 田辺市医師会のホームページで公開されている坂口耳鼻咽喉科医院(田辺市あけぼの)による花粉の飛散状況調査でも、3月3日にスギ花粉の飛散量が一気に増加。天候などによって波があるものの、その後も多い傾向が続いている。

 田辺市下万呂のドラッグストア「スーパードラッグキリン万呂店」では1月中旬に花粉症対策の関連商品を集めた特設コーナーを設置した。例年なら2月に入ると売れ始めるが、今年は遅めで3月6日ごろから客が急に増え始めた。

 鼻炎症状を抑える内服薬のほか、目薬や点鼻薬が主流。内服薬を基本に、目薬などと合わせて購入する人が多い。鼻を洗浄する「鼻うがい」も近年注目されている。鼻が痛くならない商品があって、子どもでも使いやすいという。

 医薬品売り場を担当する山根利佳さんは「最近は商品の種類が増え、選択肢が広がっている。店で自分に合う対策を相談してもらえたら」と話す。

 同市稲成町の眼鏡店「めがね家」では、花粉対策用の眼鏡を販売している。柔らかい素材のカバーで目の周囲をぴったり覆うことができ、痛くなりにくいのが特徴だ。耳にかける部分も顔の形に合わせて調節できる。マスクをしていても曇りにくいレンズで「度入り」と「度なし」がある。子ども用も扱っている。西岡圭介店長は「度が入った専用眼鏡があることを知らない人も多い。対策をしっかりして、つらいシーズンを乗り切ってほしい」と話している。