和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年05月13日(火)

小学校でお化け屋敷 29、30日「白浜の新名物に」 和歌山県

多くの来場を呼びかけている谷坂栞羽さん(中央)ら実行委員会のメンバー=和歌山県白浜町で
多くの来場を呼びかけている谷坂栞羽さん(中央)ら実行委員会のメンバー=和歌山県白浜町で
 和歌山県白浜町の白浜第二小学校体育館で29、30の両日、お化け屋敷の催しがある。地元愛あふれる卒業生や地域住民が中心になって開催する2回目の手作りイベント。主催者は「白浜の新しい名物にしていきたい」と意気込んで準備を進めている。入場は無料。


 主催は「肝を冷やして白浜を元気に!実行委員会」。実行委員長を務めているのは白浜第二小卒業生で、現在は大阪府の大学に通う谷坂栞羽さん(21)。昨年1月、校内に埋めたタイムカプセルを掘り起こすために同級生が集まった際、「大好きな白浜町を盛り上げるイベントをつくりたい」と意気投合。地元の教育関係者や商工関係者らの協力を得て、開催することになった。

 1回目のお化け屋敷は、2023年11月、同校150周年記念イベントの前夜祭で特別開催された。地域住民のためだけに開催したイベントだったが、多くの観光客も訪れ、好評だった。当時の関係者も「1回きりのものにしたくない」と思っていたという。

 今回のお化け屋敷のタイトルは「狙われた学校~奈落に潜む悪霊の呼び声」。教育実習に来た大学生を主人公にしたストーリーを設定。ある日を境に児童たちと次々と連絡が取れなくなっていき、不審に思った大学生が調べ始めるが、自分も亡者の世界に迷い込んでしまうといった内容になっている。参加者はスマートフォンを手に体育館に組まれた通路を巡って、さまざまなミッションをクリアしながら児童らを救出していく。

 イベント情報は、実行委員会公式インスタグラム(@shirahama_mysteryhouse)で随時発信。虚構と現実の境界線が曖昧になっていく恐怖をSNSを使って演出していく。

 幼い子どもたちにも来場してもらえるようにと、お化け屋敷以外の工夫も。2日目は夕方から開催し、会場には屋台なども出る予定。年齢や国籍を問わず誰もが楽しめるイベントにした。

 開催時間は29日が午後6時~9時。30日が午後4時~9時。駐車場は同校運動場(無料)。

 イベントの準備のために大阪から頻繁に地元に足を運んでいるという谷坂委員長は「地元の方だけではなく、より多くの皆さまに楽しんでもらえるイベントになるよう、前回よりもさらに盛り上げていきたい」と話している。