和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年04月26日(土)

ボッチャ体験盛り上がる メダリストが講師、和歌山県上富田の3小学校

中村拓海選手(手前左から2人目)の前でボッチャを体験する児童たち=21日、和歌山県上富田町の岡小学校で
中村拓海選手(手前左から2人目)の前でボッチャを体験する児童たち=21日、和歌山県上富田町の岡小学校で
 パラリンピックの正式競技の一つ「ボッチャ」を和歌山県上富田町の小学生が体験する授業が21日、同町の岡小学校であった。初体験の児童が多かったが、少しずつこつをつかみ、最後は「楽しかった」「面白かった」と喜んだ。

 日本ボッチャ協会が全国で体験会を開いている。和歌山には県組織がなく、機運を盛り上げる狙いもあり県内で初めて開いた。

 ボッチャは、ジャックボールと呼ばれる白い球を目標に、対戦者(チーム)が赤と青のボール6個ずつを投げ合い、近づけられた方が勝ちという種目。

 授業は、パラリンピックの2021年東京大会に日本代表として出場して銅メダルを獲得した中村拓海選手(26)や、24年のフランス・パリ大会で代表監督を務めた井上伸さん(38)らが講師を務めた。岡、市ノ瀬、岩田の3校の5、6年生111人が参加した。

 児童たちは、ルールを確認し、投げる練習をした後、試合形式で体験した。ジャックボールのそばにボールが止まる投球が出ると「おおー」「すごい」と声が上がった。市ノ瀬小6年の古川龍君は「最初は力加減が難しかったけれど、楽しかった」と話した。

 中村選手は「すごく上手な子もいたし、楽しんでもらえたようでうれしい。今後もやってみてほしいし、試合を見る機会があれば応援してほしい」と話した。

 21日は、南紀はまゆう支援学校(上富田町岩田)でも体験会があった。