全国コンテストで入賞 地域再生、環境保全、田辺の林業会社「中川」
林業会社「中川」(和歌山県田辺市文里2丁目)が、地域再生と環境保全ビジネスの二つの全国コンテストで入賞した。中川は「木を伐(き)らない林業」を掲げ、伐採された後の山に木を植え管理する「育林業」に特化。ドングリによる育苗を通じ、地域とともに森林再生に取り組んでいる。
地方新聞47紙とNHK、共同通信が、地域活性化の取り組みを応援する「地域再生大賞」で近畿ブロック賞、環境省の「環境スタートアップ大賞」では選定委員賞に選ばれた。
木材価格の低迷や林業従事者の減少で持続可能な林業が難しくなっている中、中川は2016年の創業以来、徹底した省力化や効率化を図っている。
労働面では苗木を運搬するドローンを導入し、作業員の負担を軽減したほか、「1日6時間のフレックスタイム制」「休みを取りやすい日当制」など働き方改革を実現した。従業員28人の半数は移住者。副業を歓迎しており、独立も支援する。これまで9都県に7人の起業者を輩出した。
地域との関わりも深い。近隣で拾えるドングリで育苗を展開。地元の小中学校や企業、障害者雇用団体などを森林再生の活動に巻き込み、林業で地域を盛り上げている。
田中崇社長(61)は「地域との連携がメディアでも注目されるようになり、地域活性化への可能性を感じている。会社は林業に特化しているが、農業や漁業など他の第1次産業との連携で地域の魅力を高めたい」と話している。
また林業全体の活性化のためにも「事業形態が全国各地に広がってほしい。場所を問わず働けるようになれば、ライフスタイルに合わせて住む場所を変えたり、被災時に一時的に『出稼ぎ』に出たりもできる」と展望を語った。
地域再生大賞は、大賞(受賞1)、準大賞(2)、第15回記念賞(1)、特別賞(2)、ブロック賞(6)、優秀賞(39)。表彰式は27日に東京都内である。
環境スタートアップ大賞では、大臣賞(1)、事業構想賞(1)、選定委員賞(4)。表彰式は1月30日に東京都内であった。
地方新聞47紙とNHK、共同通信が、地域活性化の取り組みを応援する「地域再生大賞」で近畿ブロック賞、環境省の「環境スタートアップ大賞」では選定委員賞に選ばれた。
木材価格の低迷や林業従事者の減少で持続可能な林業が難しくなっている中、中川は2016年の創業以来、徹底した省力化や効率化を図っている。
労働面では苗木を運搬するドローンを導入し、作業員の負担を軽減したほか、「1日6時間のフレックスタイム制」「休みを取りやすい日当制」など働き方改革を実現した。従業員28人の半数は移住者。副業を歓迎しており、独立も支援する。これまで9都県に7人の起業者を輩出した。
地域との関わりも深い。近隣で拾えるドングリで育苗を展開。地元の小中学校や企業、障害者雇用団体などを森林再生の活動に巻き込み、林業で地域を盛り上げている。
田中崇社長(61)は「地域との連携がメディアでも注目されるようになり、地域活性化への可能性を感じている。会社は林業に特化しているが、農業や漁業など他の第1次産業との連携で地域の魅力を高めたい」と話している。
また林業全体の活性化のためにも「事業形態が全国各地に広がってほしい。場所を問わず働けるようになれば、ライフスタイルに合わせて住む場所を変えたり、被災時に一時的に『出稼ぎ』に出たりもできる」と展望を語った。
地域再生大賞は、大賞(受賞1)、準大賞(2)、第15回記念賞(1)、特別賞(2)、ブロック賞(6)、優秀賞(39)。表彰式は27日に東京都内である。
環境スタートアップ大賞では、大臣賞(1)、事業構想賞(1)、選定委員賞(4)。表彰式は1月30日に東京都内であった。