和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年02月15日(土)

うめぇ冷凍おにぎり開発 今秋発売、神島高と食品会社が開発、和歌山

冷凍おにぎりの候補を試食して意見を交わす神島高校の生徒(左)と日本アクセスの社員=3日、和歌山県田辺市文里2丁目で
冷凍おにぎりの候補を試食して意見を交わす神島高校の生徒(左)と日本アクセスの社員=3日、和歌山県田辺市文里2丁目で
 神島高校(和歌山県田辺市文里2丁目)の生徒と食品卸大手の日本アクセス(本社・東京都)が共同で、梅酢を使った冷凍おにぎりの開発を進めている。今秋に全国で発売する予定。


 神島高は昨年11月に「第13回ご当地!絶品うまいもん甲子園」(一般社団法人全国食の甲子園協会主催)で準優勝したことで、大会パートナー企業の日本アクセスとの商品開発権を獲得した。コラボ事業は初の試み。

 日本アクセスからの「お題」は「冷凍食品」「おにぎり」の2点のみ。食の多様化で冷凍食品も個食の需要が高まっており、おにぎりは注目商品という。うまいもん甲子園出場の3年生3人が梅酢料理のアイデアを出し、日本アクセスが試作している。

 3日に神島高校で、高校生と日本アクセス社員による試食会があった。具材は梅酢に漬けた鶏肉。濃度は5%、10%、15%と3段階あり、味を比べた。カリカリ梅の有無が異なる2種類のタルタルソース、ご飯は白米だけとヒジキ、ゆかりを混ぜたものを用意し、さまざまな組み合わせを試した。

 3年の緒方柚奈さんは「とてもおいしかった。ご飯の味付けは自分たちでは考えつかなかった。想像以上に梅らしさを生かした商品ができそう。スーパーに並んだら感激すると思う」と期待を込めた。

 日本アクセスマーケティング部の武田理香子さんは「新商品はストーリー性が重要。神島高校の梅料理からあふれる地元愛を反映し、最高の商品に仕上げたい」と話した。

 発売に向け、パッケージやネーミングにも神島高の生徒が関わる。うまいもん甲子園のメンバーは今春卒業のため、後輩がコラボ事業を引き継ぐ。

 日本アクセスはスーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストアなど小売業、外食企業など幅広い業態と取引している。冷凍食品など低温度帯商品の売り上げは業界トップクラス。