和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年02月19日(水)

水陸両用車に乗船 地域住民160人、和歌山県すさみ

陸上自衛隊の水際地雷敷設車(和歌山県すさみ町周参見で)
陸上自衛隊の水際地雷敷設車(和歌山県すさみ町周参見で)
 和歌山県すさみ町周参見のすさみ漁港内で1日、陸上自衛隊が保有する水陸両用車「水際地雷敷設車」の体験乗船があった。地域住民ら約160人が参加し、車両に乗って湾内を航行した。

 美浜町にある陸上自衛隊和歌山駐屯地の隊員らが来町。町民を中心に、自衛隊への関心を高めてもらおうと企画した。

 参加者は、自衛官から車両の設備について説明を受けたり、質問をしたりしながら約20分間の航行を楽しんだ。

 参加した津村響斗君(周参見小5年)は「車両を見るのも乗るのも初めてで、いい経験ができた」と話した。

 水際地雷敷設車は、上着陸してこようとする敵を水際で阻止・阻害するために機雷を設置する防衛任務を持つ車両で、水上を航行しながら機雷を仕掛けることができる。車体に「ユニット」と呼ばれる装備品を付ければ、救助者や支援物資などを乗せて航行することも可能で、災害現場でも活躍が期待される。