温州ミカン少ない 農家「こんな年初めて」 和歌山県紀南地方
和歌山県紀南地方は温州ミカンの収穫時季だが、農家から「こんなに少ないのは初めて」という声があるほど、不作となっている。JA紀南の本年産の極早生品種や早生品種の市場販売量はこれまでのところ、合併して現JAになった2003年産以降で最少。当初の着果量が少ない上に、害虫の被害が出るなど複合的な要因があるという。
同JA販売部によると、極早生品種の市場販売は9月に始まり11月8日で終わったが、販売量は前年比71%の1740トンだった。03年以降、2千トンを切るのは初めて。1キロ当たりの平均販売単価は高く、前年比120%の327円だった。
早生品種の市場販売は11月1日から始まっているが、販売量は11月末までで前年同期比58%の356トン。最も少なかった17年同期の434トンを下回っている。各市場が要望する量の出荷を満たせていない状況という。2月ごろまで収穫は続くが、少ない状況に変わりはないだろうとみている。
同JAが3日にまとめた生産予想量でも、極早生2273トン、早生4891トンなど計7178トンで、03年以降最少となっている。
ミカン栽培では隔年で豊作(表年)と不作(裏年)を繰り返す傾向があり、今年は裏年に当たり着果量が少なかった上に、カメムシやガに果実を吸われて、落果したり腐敗したりした。早生は気温が高く、着色が遅れたなどの影響もあるという。
田辺市上秋津の農産物直売所「きてら」でも、例年に比べてミカンは少なく、温州ミカンやかんきつ類の加工品などを詰め合わせて販売するセットも、販売数を減らしていたが、受付期限の前に予約がいっぱいになった。地方発送の受け付けもいったん止めて、農家の収穫状況を見ながら再開を考えている状況という。
上秋津の農家男性(68)は、温州ミカンの収穫が近々終わりそうだといい「農家になって30年以上だが、こんなに少ないのは初めて。実がなっていない木もあるし、実が少ない影響で大きい実が多い。夏が暑過ぎるので木が弱っているように思う。収穫量は平年の半分くらいではないか」という。
上富田町岡の農家男性(52)も「見込みよりかなり少なく、平年の6割くらい。もともと花数が少なかったり、日焼けやガの被害があったり、いろいろな要素が重なっている。12月に入って気温が下がり、品質は上がってきている」と話した。
同JA販売部によると、極早生品種の市場販売は9月に始まり11月8日で終わったが、販売量は前年比71%の1740トンだった。03年以降、2千トンを切るのは初めて。1キロ当たりの平均販売単価は高く、前年比120%の327円だった。
早生品種の市場販売は11月1日から始まっているが、販売量は11月末までで前年同期比58%の356トン。最も少なかった17年同期の434トンを下回っている。各市場が要望する量の出荷を満たせていない状況という。2月ごろまで収穫は続くが、少ない状況に変わりはないだろうとみている。
同JAが3日にまとめた生産予想量でも、極早生2273トン、早生4891トンなど計7178トンで、03年以降最少となっている。
ミカン栽培では隔年で豊作(表年)と不作(裏年)を繰り返す傾向があり、今年は裏年に当たり着果量が少なかった上に、カメムシやガに果実を吸われて、落果したり腐敗したりした。早生は気温が高く、着色が遅れたなどの影響もあるという。
田辺市上秋津の農産物直売所「きてら」でも、例年に比べてミカンは少なく、温州ミカンやかんきつ類の加工品などを詰め合わせて販売するセットも、販売数を減らしていたが、受付期限の前に予約がいっぱいになった。地方発送の受け付けもいったん止めて、農家の収穫状況を見ながら再開を考えている状況という。
上秋津の農家男性(68)は、温州ミカンの収穫が近々終わりそうだといい「農家になって30年以上だが、こんなに少ないのは初めて。実がなっていない木もあるし、実が少ない影響で大きい実が多い。夏が暑過ぎるので木が弱っているように思う。収穫量は平年の半分くらいではないか」という。
上富田町岡の農家男性(52)も「見込みよりかなり少なく、平年の6割くらい。もともと花数が少なかったり、日焼けやガの被害があったり、いろいろな要素が重なっている。12月に入って気温が下がり、品質は上がってきている」と話した。