和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月29日(金)

【ニュースレター】電動アシスト技術が子どものSTEM教育の機会創出に貢献

~「PAS」初代モデル設計者が考案した「パワーアシストつなひき」で科学への興味の扉を開く~


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『浜松科学館 みらいーら』で人気の「パワーアシストつなひき」。
電動アシスト自転車のドライブユニットを活用し、アシストの力を体感する


モーターのアシストで「大人にも勝てる?」
 必死の形相で足を踏ん張る左側の小学生に対し、涼しい顔でするすると綱を引き寄せる右側の同級生。『浜松科学館 みらいーら』で人気の体験マシン、「パワーアシストつなひき」でよく見かける光景です。
 「1986年の開館当時から、ヤマハ発動機の知見や技術を活かして、子どもたちの科学への興味・関心を拡げる展示を行ってきました。この“パワーアシストつなひき”は2009年に展示を開始して、現在のモデルは2代目となります」。そう教えてくれたのは、ヤマハ発動機ビズパートナー(株)で社会貢献活動を担当する金原理恵さんです。
 「パワーアシストつなひき」は、電動アシスト自転車「PAS」のドライブユニットを用いた体験型設備です。人がペダルを踏む力を最大1:2でアシストする「PAS」と同様、右側のシートでは、ドライブユニットを味方につけてモーターの力のアシストを受けることができ、引っ張る力が2倍に増幅されます。ですからこのシートに座ると、力自慢のお父さんや身体の大きな友だちに勝つことも可能です。
 「自分の身体を使って電動アシストの力を体感できますから、施設側からも『わかりやすく学べる』と評価をいただいています。週末ともなれば、たくさんの子どもたちの歓声が響いていますよ」と金原さん。




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2代目「パワーアシストつなひき」の開発風景。
アシスト力を「見える化」するなど改良を行った(2019年)


定期点検作業にも子どもたちは興味津々

 「パワーアシストつなひき」を当社が寄贈した2009年、この年、道路交通法の一部改正によって幼児2人の同乗が解禁※され、電動アシスト自転車の国内総需要は30万台を超えました。以降も市場は拡大を続け、現在は70万台を超えるまでになっています。
 「寄贈のタイミングと需要の拡大期が重なりますから、つなひきを楽しむ小学生の中には『PAS』で幼稚園に通ったお子さんもいることでしょう。その実体験と重ねることで、電動アシスト機能への理解も進むかもしれません」。そう話すのは、当時をよく知る同社の松村憲一さん。「当時の『PAS』の初代モデルの設計者らが、地域の子どもたちの役に立ちたいと、複数のアイデアの中からつなひきをカタチにしました。安全性に配慮しながら楽しそうに設計する姿を覚えています」と振り返ります。
 2代目となる現行のモデルを導入したのは2019年。耐久性や扱いやすさをさらに高めると同時に、モニターを使ってアシスト力を「見える化」するなどフルモデルチェンジしました。また、安全にご使用いただくために、1年に2回、技術者も同行しての定期点検を実施しています。
 「施設からの要望で、この点検は開館時間に行われます。すると、装置の分解・組立作業を熱心に見つめる子どもたちの視線に気づいたりします」と金原さん。「こうした光景を見ていると、子どもたちの好奇心を刺激できていると実感でき、本当に嬉しくなります」と話してくれました。
※ 安全基準を満たした自転車(フレーム部分に「BAAマーク」と「幼児2人同上基準適合車」のマークのついた車両)のみ




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同施設にはボートの操船シミュレーターも合わせて寄贈。
ジョイスティックで船外機を動かし、桟橋への離着岸をバーチャル体験できる


※ STEM教育:Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の4つの英単語の頭文字を組み合わせた教育用語で、これらを統合的に学ぶ教育手法

■浜松科学館 みらいーら(外部リンク)
https://www.mirai-ra.jp/

■広報担当者より
電動アシスト自転車「PAS」に初めて乗ったお客さまは、軽く背中を押されているような漕ぎだしの感覚に、思わず笑顔になるものです。同じように、「パワーアシストつなひき」を体験する子どもたちの表情にも大きな笑顔が広がります。そんな光景を見ていると、人の力を電気モーターがアシストするというこの技術の機能を、体感によって伝えられていると感じることができます。



本件に関するお問合わせ先
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ
本社:0538-32-1145 / 東京:03-5220-7211


プレスリリース詳細へ https://digitalpr.jp/r/100017
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