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2024年11月24日(日)

NHK大阪「第45回BKラジオドラマ脚本賞」最優秀賞に44歳会社員の作品 亡き父との“対話”を経て

「第45回BKラジオドラマ脚本賞」に出席した(左から)岡部雅子さん、水城孝敬さん、假屋崎耕さん (C)ORICON NewS inc.
「第45回BKラジオドラマ脚本賞」に出席した(左から)岡部雅子さん、水城孝敬さん、假屋崎耕さん (C)ORICON NewS inc.
 NHK大阪放送局は21日、大阪市内の同局で2024年度「第45回BKラジオドラマ脚本賞」表彰式を開催。最優秀賞に水城孝敬さんの『オーバーライト』を選出した。

【写真】会社員をしながらも…!最優秀賞に輝いた水城孝敬さん

 水城さんは、埼玉県出身・東京都在住の44歳会社員。大学卒業後、出版社に勤務しながらシナリオを学び、執筆活動を続けてきた。2019年度「第48回創作ラジオドラマ大賞」で佳作を受賞。今回は、応募総数148篇で、最終審査対象は10作品の中から最優秀賞に輝いた。

 受賞作『オーバーライト』は、母と離婚して1人暮らしをしていた父が亡くなり、娘たちが遺品整理をすると、家族あてのカセットテープが見つかるストーリー。父から家族を憎む気持ちが明かされるなど、家族それぞれの感情表現や、「カセットテープの音声」という仕掛けが評価された。

 水城さんは「昨年父がなくなり、父とあまり話せなかった思いがあり、これを書きながら、父と対話をしているようだった。それがこのような大きな賞をいただけて、ありがたく思っている」と喜びを語った。同作は、50分のラジオドラマ番組『FMシアター』として制作され、NHK-FMで全国放送を予定する。

 審査員は、櫻井剛氏(脚本家)、オカモト國ヒコ氏(劇作家・演出家)、新井まさみ氏(脚本家)、櫻井賢氏(NHK大阪放送局コンテンツセンター第3部 専任部長)、櫻井壮一氏(同 チーフ・プロデューサー)、小島史敬氏(同 チーフ・プロデューサー)が務めた。

 「BKラジオドラマ脚本賞」は、1980年から始まり、受賞者の中から、『ええにょぼ』脚本の東多江子氏、『芋たこなんきん』脚本の長川千佳子氏、『ゲゲゲの女房』『八重の桜』脚本の山本むつみ氏、『舞いあがれ!』脚本の桑原亮子氏らを輩出してきた。

■「第45回BKラジオドラマ脚本賞」審査結果
▼最優秀賞
『オーバーライト』水城孝敬(東京都・44歳・会社員)
▼佳作
『わたしの部屋』岡部雅子(北海道・53歳・ライター)
『受験日の朝に』假屋崎耕(神奈川県・55歳・アルバイト)
※応募総数は148篇(25歳~79歳)

【写真】2019年度の「BKラジオドラマ脚本賞」受賞者
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提供:oricon news