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2024年09月28日(土)

小瀧望、初挑戦のタップで演出家にクレーム「なんてことしてくれたんですか!」

『DEATH TAKES A HOLIDAY』ゲネプロ後囲み取材に出席した(左から)生田大氏、山下リオ、小瀧望、美園さくら
『DEATH TAKES A HOLIDAY』ゲネプロ後囲み取材に出席した(左から)生田大氏、山下リオ、小瀧望、美園さくら
 7人組グループ・WEST.の小瀧望が27日、東京・東急シアターオーブで上演される主演ミュージカル『DEATH TAKES A HOLIDAY』(28日~10月20日)ゲネプロ後囲み取材に登壇した。ドームツアーやフェス出演など、グループでの大きな仕事とも重なり大忙しの稽古を経て「過去イチいっぱいいっぱい」だという小瀧だが、それに加えて今作ではタップダンスも披露している。

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 初めてシューズを履いたのは7月上旬。練習当初から「宝塚版のDVDでこういうことをやるんだと思っていて…初日に絶望しました。(見るだけなら)できそうかもと思うんですけどやると絶望して…『まじか』って」と壁にぶち当たりつつ「いちからのスタートだったので、本当に先生に助けてもらいながら。本当に心折れそうだったんですけど、楽しく頑張れたなと」と胸を張った。

 練習は「回数を重ねることができなかったけど2時間とか集中して。最初は足も痛かったんですけど。最後に僕のソロがあってもっと簡単だったのに、(演出の)生田(大)さんが『もっと難しくしてくれ』って言ったんですよ!」と不満げに暴露。

 さらに「みなさん!どう思いますか!ウキウキした顔で鬼軍曹みたいなこと言ってきた。なんてことしてくれたんですか!」とぶちまけると、生田氏は「想像以上に日々、のんちゃんのスキルがアップしてたから…じゃあもっとって(笑)」と苦笑しつつ弁解した。

 また生田氏は、小瀧について「舞台映えする体格の良さをもっていながら演技が繊細。一番魅力的なのは声の深さ、役作りの深さ、客観性を持っているところ。真ん中に立つ人向けの素質を備えている。客観的に作品を捉える力に助けられた」と評価。「彼とやっていくなかで飽きないな、と。大きな変化を恐れない人。芝居に対する勇気が魅力に映っています」と感心していた。

 舞台は人類が史上未曾有の“死”に取り憑かれた第一次世界大戦の悪夢から覚め、“狂乱の”1920年代が始まって間も無い頃の物語。深夜、イタリア北部の山道を“飛ばして”走る一台の車があった。乗っているのはランベルティ公爵一家。一人娘グラツィア(山下リオ)の婚約をヴェニスで祝った帰りなのだ。だが一家を乗せた車を悲劇が襲う。突如現れた“闇”にハンドルを取られた車がスピンし、グラツィアは夜の闇へと投げ出されてしまうのだった。

 大事故に遭ったにもかかわらず、まるで何事も無かったかのようにグラツィアは無事だった。彼女の無事に安堵する一同。しかしグラツィアは、自身に“何かが”起こったと感じていた。同じ夜遅く、死神がランベルティ公爵の元を訪ねる。一人孤独に、死せる魂を“あちら側”へと導き続けることに疲れ果てた死神は、束の間の休暇を公爵一家と共に過ごす事にしたのだが。小瀧は死神・サーキ役を演じている。

 このほか山下リオ、美園さくら、生田大(潤色・演出)も参加した。

 なお本作は、11月5日から16日に大阪・梅田芸術劇場メインホールでも上演される。

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