和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月24日(日)

【動画】珍魚狙って釣り選手権 串本で3年ぶり開催

釣り上げられたさまざまな種類の魚が入った水槽(和歌山県串本町串本で)
釣り上げられたさまざまな種類の魚が入った水槽(和歌山県串本町串本で)
珍魚などを狙って岸壁で釣りをする参加者(16日、和歌山県串本町串本で)
珍魚などを狙って岸壁で釣りをする参加者(16日、和歌山県串本町串本で)
 和歌山県串本町串本の串本漁港で16日、釣った魚の珍しさや串本らしさを競う「第10回珍魚釣り選手権inフィッシングタウン串本2022」(実行委員会主催)が開かれた。コロナ禍のために開催は2019年以来3年ぶりで、県内外から家族連れら55人が参加。2時間半で身近な魚や珍しい魚が釣り上げられた。

 串本の海の豊かさを知ってもらうことなどを目的に13年から開催している。

 参加者は午前10時半から、オキアミなどを餌にして漁港の岸壁で釣りをスタート。午後1時までにアカハタやタカノハダイ、スズメダイ、マアジ、ハタタテダイ、クマノミといった魚を次々と釣り上げた。

 選手権には1人7匹まで生きた魚をエントリーでき、今回は計23種類の魚を捕獲。本部前の水槽はさまざまな種類の魚で水族館のようになった。

 過去の実績を基にして魚に「珍魚度」という点数をつけるなどしており、珍魚度が高い魚を釣り上げた人に贈る珍魚大賞と、釣り上げた魚の珍魚度の合計点数で決める珍魚賞などを決定。珍魚大賞の1位には、体長5センチほどの南方系の「シボリ」という魚を釣り上げた同町潮岬小学校1年の東璃翔君(6)が選ばれた。東君は「うれしい。釣りは好き」と喜んだ。

 実行委員長を務める宇井晋介・南紀串本観光協会事務局長(66)は「楽しみにしていたよという方も多く、3年ぶりに開催できてありがたい。串本の海が豊かであることを知ってもらうとともに、海が変化して昔は珍魚であったものが今はそうではないこともあり、今後も続けながら海がどう変わっていくかも皆さんに学んでほしい」と話していた。

 この他の主な入賞者は次の皆さん。

 【珍魚大賞】(2)丹野遼来(串本町)マルソウダ(3)辻優真(新宮市)クマノミ

 【珍魚賞】(1)久保輝晃(三重県)(2)南地歩(串本町)(3)丸尾泰弘(同)(4)東璃翔(同)(5)奥村彼方(新宮市)