和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年01月28日(金)

パンダの暮らし紹介 長寿大学で飼育員講演

飼育スタッフの吉田倫子さんからパンダの話を聞く参加者(和歌山県みなべ町芝で)
飼育スタッフの吉田倫子さんからパンダの話を聞く参加者(和歌山県みなべ町芝で)
 南部公民館(和歌山県みなべ町芝)主催の南部長寿大学11月講座がこのほど同館であり、白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」でジャイアントパンダの飼育を担当する吉田倫子さん(35)が、パンダの暮らしや施設の役割などを紹介した。

 吉田さんは入社13年目で、これまで出産に5回関わり、サポートしたという。「未来へジャイアントパンダの命を引き継ぐために」と題し、パンダの映像を見せて講演。36人が聴講した。

 吉田さんの説明では、アドベンチャーワールドは1978年に開園し、94年から研究目的にパンダを飼育するようになった。きっかけは、生息地の中国で70年代、数が約千頭まで減ったことで87年に保護活動が始まり、各国で広げることで全滅を防げると考えたからだという。その1カ所がアドベンチャーワールドで、繁殖施設の日本支部となった。繁殖だけでなく、魅力の発信もしている。

 この施設のパンダファミリーは19頭。そのうち7頭が現在も施設で暮らしている。

 食べ物について吉田さんは「雑食だが、竹が主食。1日20~30キロ食べるが、グルメで好きな部分しか食べないのでその2、3倍用意する。リンゴやニンジンなども与えている」と紹介。残した竹の幹などは以前は捨てていたが、今は飾り物や飼料などとして利用していることも説明した。

 世話では、トレーニングや健康管理に気を付けていることも紹介。「良浜(らうひん)」の出産や子育てを話題にし「出産の時、スタッフはただ見守るしかない。記録を取り、次回に備えての資料を作る。出産後が大変で、様子をじっくり見て竹をやる。ちょっとでもタイミングを間違うと嫌がって食べない」と語った。

 1歳になった「楓浜(ふうひん)」についても紹介し、映像が出るたびに来場者から「わあ~、かわいい」などの声が上がっていた。

 パンダは単独行動をするため、親子で過ごす期間は1年ちょっとしかないことを挙げ「楓浜が母親と一緒にいるのはあと少し」と説明。施設の光景をライブ映像で流し「活発に動いているのを見るなら開園してすぐ」と呼び掛けた。

 来場者は興味深く聞き入り「白黒模様は季節で変わるのか」「竹はどこから来ているの」などと質問していた。