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2024年04月24日(水)

みなべ町のふるさと納税が過去最高ペース 上半期は昨年の2倍超

和歌山県みなべ町役場
和歌山県みなべ町役場
 和歌山県みなべ町へのふるさと納税による本年度上半期(4~9月末)の寄付金は5906万5千円で、昨年度同期(2714万7千円)の約2・2倍、年間総額が過去最高を更新するペースとなっている。町は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「巣ごもり消費」が最大の要因とみており、今後もPRを続けたいという。


 町総務課によると、寄付人数も5508人で、昨年同期(2394人)の約2・3倍となっている。

 昨年度は1年間で、7990人から計9006万6千円の寄付があった。2019年度(5108人から計5727万1千円)の約1・5倍に増えた。本年度はそれをさらに上回るペースとなっている。

 町は1件当たり1万円以上の寄付に対し、寄付額に応じて梅干しや梅酒、備長炭など、町の特産品を返礼品としてカタログから選んでもらって贈っている。梅干しが最も人気で、9割ほどを占めているという。

 寄付してくれる人は東京都、神奈川県、大阪府が多い。寄付金の使途については7項目から選んでもらっており、最も多いのは梅や備長炭、漁業、観光振興などの「うめ世界一の元気なまちづくり」。続いて「指定なし」が多かった。

 ふるさと納税は昨年度、新型コロナによる「巣ごもり消費」などで全国的に増えた。本年度も同様の状況が続いているとみられる。

 町総務課は「ふるさと納税が増えたことは町にとって本当にありがたい。新規が多いが、リピーターも増えている。返礼品を気に入ってくれたのだと思うが、みなべ町を応援してくれているのだと受け止めている」と話している。



 町は25日、町議会臨時会に返礼品などふるさと納税に関わる費用を盛り込んだ、本年度一般会計補正予算案を提案し、原案通り可決された。

■工事契約締結も可決

 みなべ町は25日に開会した町議会臨時会に本年度一般会計補正予算案や、南部中学校屋内運動場への空調設備設置の工事請負契約の締結を提案し、可決された。

 補正予算案は本年度一般会計に1億1069万円を追加し、総額が93億151万円になる。主な補正は、ふるさと納税の増額による返礼品費2160万円や地域づくり基金積立金2829万円の他、町事業推進支援金1680万円、新型コロナウイルスの3回目の予防接種実施に向けた準備費751万円など。

 空調設備設置の工事は、池田土木(みなべ町芝)と5025万円で契約する。

 この他、教員委員会委員として久保秀子さん(みなべ町高野)を再任する案件も同意を得た。任期は4年間。