和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年03月28日(木)

乳がんの早期発見を 串本の商業施設で啓発活動

ピンクリボン運動で啓発活動に取り組む串本町保健センターの保健師(左の2人)=和歌山県串本町串本で
ピンクリボン運動で啓発活動に取り組む串本町保健センターの保健師(左の2人)=和歌山県串本町串本で
 乳がん検診の受診や早期発見の大切さなどを呼び掛ける「ピンクリボン運動」で、和歌山県串本町保健センターの職員が15日、町内2カ所の商業施設で啓発活動に取り組んだ。

 センターによると、ピンクリボン運動は女性の8人に1人が乳がんになるというアメリカで、乳がんによって命を落とす人をなくしたいとして始まった取り組み。センターでは、アメリカで制定された「ナショナル・マンモグラフィーデー」(10月第3金曜)に合わせ、2018年から毎年、啓発活動に取り組んでいる。

 この日は、センターの保健師3人が午前中は串本町串本、午後からは同町西向にあるAコープで、買い物客にポケットティッシュなどの啓発品を配ったり、展示した啓発パネルを見てもらったりしたほか、しこりが再現された乳房模型を使った触診も体験してもらった。

 センターの長尾理花保健師は「乳がんの正しい知識を伝え、早期発見や乳がん検診を受診する意識を喚起できればとの思いで啓発を続けている。月に1度は自己触診することを若いころから習慣付け、自分の体を見直すきっかけにしてもらえればうれしい」と話していた。