和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年10月21日(木)

ママを“いじめる”パパに息子が反撃 おもちゃを投げつけ威嚇「大人をしっかり見ている」

『赤ちゃんは、大人を静かに見て、知っている…』(C)カコマツさん
『赤ちゃんは、大人を静かに見て、知っている…』(C)カコマツさん
 不倫や浮気の実体験がSNSやWEBコミックで赤裸々に綴られるなか、さまざまな地獄や修羅場に陥った当事者たちが行動を決意するきっかけのひとつになっているのが、子どもの存在だ。モラハラパパからママを守ろうと必死におもちゃを投げつける1歳の幼い息子、実家に逃げ戻り安心して涙するママを「元気だして。泣かないで」と慰める2歳長女のエピソードは、大きな反響を呼んだ。

【漫画】1歳息子が“モラハラパパ”に反撃 「ママをいじめるな!」、やり返される危険も…⁉

■ママを守るためにおもちゃを投げつけた赤ちゃんの行動に大反

 不倫を繰り返した挙げ句、相手の女性を妊娠、中絶までさせていた元夫との日々を描いたドロ沼エッセイ漫画家のカコマツさん。その日常では、妻の態度が気に入らないと“ため息”で威嚇するのは当たり前。「もっと稼ぎのいい嫁がよかった」など、常に罵倒されていたという。

 さらに、妻の妊娠中から不倫の逢瀬を繰り返し、いつも身勝手で欲望のまま暮らす夫。自分の思い通りにならないと「(ほかの女は)どんなに酷いことされても許してくれた」、「お前の友だち、全員ブスそうだな」などのモラハラ言動をくり返す。そんな元夫に対してカコマツさんは、自分を馬鹿にしたり、身内の悪口を言ったりすることで、「優位になって心の安定を保つ人」だとあきらめて、何を言われても無視していた。

 そうしたなか、カコマツさんの唯一の味方になったのが、まだ赤ちゃんだった息子。物心がつく前でありながら、表情や態度からはっきりと父親に不快感を抱いていた様子だったという。そしてついに、モラハラを受けるママを助けるために、初めておもちゃを元夫に投げつけたときは、見事に頭に一発命中した。

 その後もママをいじめる父親に向かって、おもちゃを投げることが何度もあったという。赤ちゃんながら必死にママを守ろうとしていたのだろう。カコマツさんはその勇気と愛に心を打たれる一方、そのうち「元夫にやり返されるかもしれない」と危機感を抱き、息子を守るために、四六時中とにかく息子から離れないように努めていた。

 そんなまだ赤ちゃんの息子がママを守るためにとった行動には、読者から「子どもは親を見ている」、「母親の気持ちは子どもに伝わるもの」といったさまざまな共感と応援のメッセージが寄せられ、そのエピソードを綴った漫画「赤ちゃんは、大人を静かに見て、知っている」は大きな反響を呼んだ。

■2歳娘、涙するママにかけた言葉「元気だして。泣かないで」

 モラハラ夫に苦しめられながら、2人の子どもを授かったもちママさん。妊娠中の暴言のほか、子どもが生まれてからはモラハラ節がさらに酷くなり、まったく育児に参加しないなど、元夫と送ってきたつらい日々をインスタグラムに綴っている。

 基本的に育児をしないため、そもそも子どもと関わることがほとんどなかったという元夫。その様子を描いたエピソードのひとつが、長女がおなかを空かせて泣いているのに、自分の分だけ食事を用意して、泣く長女の横で平然と食べていたときのこと。それをもちママさんが批判して責めると、元夫は「お前がいつも俺の食事を用意しないからだ!」と平然と言ってのけた。

 もちママさんにとっては、とんちんかんな返答でまったく話にならない。一事が万事そんなやりとりの繰り返し。指摘されても何も反論できないから“とりあえず妻を責める”作戦をとっていたのだろうと、元夫の素行を振り返る。

 日々の生活においても、元夫におうかがいを立てて、OKが出なければ日々成長する子どものために服も買えない。一方、元夫は自由にコンビニで好きな食べ物、飲み物を買って、仕事で必要だからと高価なブランド私物も購入。もちママさんはその状況をおかしいと思いつつも、何も言い返せない状態だったという。

 しかし、そうした生活に耐えられなくなったもちママさんは、次女の出産後に離婚を決意。2人の子どもを連れて逃げ出すように実家に戻った。実家に到着後、安心して涙が止まらなくなると、まだ2歳だった長女が「お母さん、泣くな、泣かないでね。泣いてない? 元気? 元気なくなったら涙出るもんね?」と、たどたどしい話し方でママを励ました。実家に戻る前までは泣き虫の甘えん坊だった長女だが、ママの涙に感じるものがあったのだろう。

 つらい経験を乗り越えたもちママさんは現在、子ども2人と安定したシングルマザーライフを送っている。自身の身に起きた数々の悲劇を振り返りながら、子どもをモラハラ夫から守るためのポイントを「あえて言うなら、近づけさせないこと」と語る。子どもの存在によって、モラハラ夫と別れる決意をしたもちママさん。失った自信や自己肯定感を回復させるのは簡単ではないが、子どもとの生活が心の支えになっているのだろう。

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