和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年05月16日(月)

「熊野川町は元気です」 水害復興の思いを黄色いハンカチに

復興や感謝の思いをつづった黄色のハンカチと、企画した「チームくまのがわ」メンバーの下阪殖保さん(和歌山県新宮市熊野川町日足で)
復興や感謝の思いをつづった黄色のハンカチと、企画した「チームくまのがわ」メンバーの下阪殖保さん(和歌山県新宮市熊野川町日足で)
 2011年9月の紀伊半島大水害から、まもなく10年。熊野川が氾濫し6人が死亡、226棟が全半壊した和歌山県新宮市熊野川町で、地域住民が一丸となって、復興への思いや復興に携わった人々への感謝の気持ちを黄色のハンカチにつづる取り組みを進めている。9月5日の復興イベントでは、熊野川町日足地区の高台にあるさつき公園(紀伊半島大水害復興祈念公園)に掲げる予定。


 地域住民や市社会福祉協議会らでつくる「チームくまのがわ」が企画した。当時全国から集まって復興に携わってくれた人々に今の状況と感謝の気持ちを伝え、「元気になった熊野川町」に、またいつか来てもらいたいとの思いを込めている。

 今月1日から、町内約600の全世帯に縦33センチ、横29センチの黄色いハンカチを配布。また、これに先駆けて小中学校や保育所、福祉施設などには7月下旬に縦50センチ、横58センチの大きなハンカチを配り、それぞれの思いをメッセージやイラストにして、寄せ書きにしてもらっている。

 いずれも今月20日を締め切りにして、行政局などに設置した回収箱で集める。

 熊野川小学校と熊野川中学校では7月27日に、チームくまのがわのメンバー、下阪殖保さん(74)=熊野川町能城山本=が講師となり、災害学習を実施。下阪さんは、逃げ遅れた近所の人たちをボートで助けに行ったこと、復興時には全国から1万人以上のボランティアが駆け付け、泥をかき出し、がれきの片付けをしてくれたことなど、当時の体験を語った。その後、子どもたちは「今の熊野川がきれいなのはボランティアのみなさんのおかげです。ありがとう」「みなさんのおかげでたすかりました」などと、ハンカチに寄せ書きした。

 9月5日のイベントは、コロナ禍のため町内に住んでいる人限定で、熊野川ドーム(熊野川町日足)で開く。防災講演、防災グッズなどの展示、被災地の写真展などをする。

 黄色いハンカチはドームに隣接するさつき公園に、イベントから1週間ほど掲げる予定。