和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年03月29日(金)

【動画】エンジョイおうち時間 肌と肌のぬくもりを、手遊びと童歌

手遊び「ひげじいさん」をする田辺市地域子育て支援センター愛あいのスタッフ
手遊び「ひげじいさん」をする田辺市地域子育て支援センター愛あいのスタッフ
 新型コロナウイルスの感染拡大や梅雨入りで雨が続き、小さな子どもを連れての外出がしづらい日々が続いている。こんな時こそ、自宅で簡単にできる手遊びや童歌を親子でしてみてはいかが。


 「小さな子どもは肌と肌の触れあいで愛情を感じる。おもちゃがなくても、いつでもどこでもできるのが手遊びや童歌なんです」と、田辺市地域子育て支援センター愛あいの下中弘子館長は話す。

 同センターは、今はコロナ禍の影響で取りやめているが、普段は0歳から2歳までの小さな子どもと保護者を対象にした「0歳・1歳つどいのおへや」、就学前までの親子が対象の「つどいの広場」、体を動かす遊びをメインにした「キッズ広場」、屋外の扇ケ浜交流広場で遊ぶ「青空広場」といった親子のつどいを開いており、いずれも毎回約15分間、手遊びや童歌を採り入れている。「0歳・1歳―」では童歌を中心に、もう少し大きな子が対象のつどいでは対面での手遊びや体全体を使った表現遊びを中心にしている。

 ただ、童歌や手遊びは、あまり対象年齢を気にしなくてもいいという。

 例えば、1、2歳用の手遊びであっても、擬音とともに手のひらをひらひらさせたり腕を大きく動かしたりするなど、お母さんやお父さんがちょっとしたアレンジを加えれば、もう少し年齢が上の子でも楽しめる。また、5歳児用の手遊びを1歳や2歳の子としてみても、片言でまねして声を出したり、その子なりに手を動かしたりと、楽しそうに遊ぶという。

 「自宅でおもちゃで遊んでいても、遊び相手がおらず子どもがひとりで遊んでいることもある。子どもにとって、いちばん身近にいてぬくもりのある遊び相手は、お母さんやお父さんなんです」と下中さん。

 大切なことは、子どもの目を見て、優しく肌と肌が触れあうスキンシップ。抱っこしたり膝に座らせながら童歌を歌ったり、手遊びの最中に子どものおでこやほっぺたに触れたりするようにしよう。

 下中さんは「子育て中は自分の時間がなく、どうしてもしんどい、毎日が大変という思いが募る。でも、童歌や手遊びをして、子どもが楽しそうに笑ったり声を出したりしているのを見ると、かわいい、愛しいと、わが子への愛情を再確認できる。親と子どちらにとっても良いことづくしです」と話す。