和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月24日(日)

旬のミカンはいかが 中晩柑が最盛期

農作物直売所で旬のかんきつを品定めする買い物客(和歌山県田辺市上秋津で)
農作物直売所で旬のかんきつを品定めする買い物客(和歌山県田辺市上秋津で)
 和歌山県田辺・西牟婁地方で栽培が盛んなかんきつのうち、中晩柑の収穫が最盛期を迎えた。地元の農産物直売所などには、デコポンとして知られる「不知火(しらぬい)」や「せとか」などさまざまな品種がずらりと並んでいる。

 田辺・西牟婁では、温州ミカンの収穫が9月中頃から始まり、翌年の2月末まで続く。中晩柑は1月初めから「ポンカン」が始まった。今は不知火やせとかのほか、「ハッサク」「ネーブル」などが最盛期を迎えている。3月下旬まで続き、後半には木になったまま熟す「木熟デコポン」がお目見えする。

 近く「清見」や「はるか」が始まり、5月になると「カラマンダリン」「ニューサマーオレンジ」、6月から「セミノール」、7月から「バレンシア」が収穫される。

 紀南有数のかんきつの産地である田辺市上秋津の直売所「きてら」では、10種類ほどのかんきつが並んでいる。「今が最も種類が多い。袋入りだけでなく、箱入りも売れている」という。地元産かんきつや加工品を詰め合わせた「きてらセット」も好評で、8日まで申し込みを受け付けている。中晩柑では「津の輝き」も人気があるという。

 同市秋津町の直売所「紀菜柑」や同市稲成町の直売所「よってって・いなり本館」でも売れ行きはいいという。

 JA紀南営農指導課によると、今年の中晩柑主要品種の栽培面積と収穫予想量は、ポンカンが33・8ヘクタールで373トン、ハッサクが23・4ヘクタールで418トン、不知火が31ヘクタールで327トン、清見が24・4ヘクタールで274トン。いずれも前年並み。