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熊野古道に台風の爪跡 土砂崩れで一部通行止めに

 台風20号による大雨の影響で、世界遺産・熊野古道中辺路の一部が崩落や崩土により、通行できない状態になっている。古道歩きは9月下旬から11月上旬が最盛期。和歌山県田辺市は「観光への打撃は大きい。通行可能、不可の情報を発信するとともに、復旧を急ぎたい」と話している。

 田辺市観光振興課によると通り抜けできないのは、高原熊野神社―牛馬童子口バス停、小広王子―発心門王子、赤木越(湯の峰温泉―赤木越分岐)、潮見峠(下三栖―覗橋)。

 区間全てが通れないわけではなく、高原―牛馬童子では十丈王子から小判地蔵の間で道の崩落、小広―発心門では蛇形地蔵近くの一里塚跡周辺で崩土、潮見峠では捻木ノ杉から潮見峠の間で道の崩落がある。

 市観光振興課は「市として、観光客向けに正確な古道の情報を発信したい。ここまでは歩けるというポイントを示し、そこで引き返してもらうような形も勧めたい」と話す。復旧の見通しは立っていない。古道は現在も調査中で、新たな被害が見つかる可能性もあるという。

 すでに予約している宿泊客への影響も必至だ。本宮町の川湯地区では全11宿泊施設が休業中。9月中の再開を目指す施設もあるが、「何とか年内に」「年を越すのは確実」という施設もある。中には100人以上収容可能な施設もあり、周辺施設に予約客を振り替えたくても、受け皿が足りないという。


写真【捻木ノ杉―潮見峠の間で道が崩れてしまっている区間】

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