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《17》旅の終わりに

 北フランス、ドーヴィル。旅の最後の朝は、なんとなく晴れていた。7月、バカンスの朝の時間はゆったりと流れ始めた。人けの無い広大な海岸には天蓋(てんがい)付きのパラソルが等間隔にたたまれ、しんと人々を待っている。もうすぐ大勢の人がこの海岸を埋め尽くす。つかの間の静寂は、あるいはドーヴィル本来の姿なのかもしれない。遠くを馬が駆けてゆく。波打ち際を繰り返し並んで走る2頭の馬が、風景に品格を与える。

【朝のドーヴィル海岸 】

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