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カーマニアも唸る『トミカリミテッドヴィンテージ』のクオリティ 実車の “カッコよさ”を知り尽くす開発のこだわり

『トミカリミテッドヴィンテージ』として2004年に発売した1台目『プリンス グロリア』
 国内に数多く存在するミニカーのコレクター。『トミカ』シリーズのなかでも『トミカリミテッドヴィンテージ』は、そんなコレクターたちを満足させるクオリティを誇っている。そこでカーマニアを唸らせるリアリティ、圧倒的な存在感などで人気の同シリーズの開発に携わる、株式会社トミーテック・マーケティング部の金子俊介さんと企画2課・圓道 智さんに開発秘話を聞いた。

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■1台目は『プリンス グロリア』 手のひらサイズでも納得のハイクオリティ

 『トミカリミテッドヴィンテージ』は、もともと『トミカ』が誕生した1970年以前のクルマを再現することを目的に、2004年より登場。以来、数多くのラインナップを発売し、現在では1970年以降の名車も『トミカリミテッドヴィンテージNEO』として揃えている。

――『トミカリミテッドヴィンテージ』は、どういう発想から発売されたのでしょうか?

【圓道】まずトミーテックという会社はタカラトミーグループの中で、“大人向けのホビー”を担当しています。大人向けのホビーというと「鉄道模型のTOMIX」が当時から有名でした。それに続き、今度は“大人向けのミニカー”を発売しようということになり、2003年から開発をスタートしました。

――最初に発売したクルマはどんなものでしたか?

【圓道】2004年1月に『プリンス グロリア』など、昭和30年代の高級車を3車種発売しました。そして『トミカ』の箱のサイズを守りながら、コレクションに向いたスケールモデルにしようということで1/64に統一したスケールで作られています。また『トミカ』は子供向けに安全基準を満たしていますが、安全性よりも“細部の再現”を優先させています。

――つまり、子供の遊ぶおもちゃではなく、元からコレクターに向けた商品として開発したわけですね。

【金子】はい。実車がシャープであれば、我々もシャープに作ることが前提となっています。あくまでホビーのジャンルということで開発しましたから。

■フォーマットを守りながらディテールは実車に忠実に

――車種を見てみると、大人世代の琴線に触れるものばかりですね。

【圓道】『トミカ』で育った方が、お子さんやお孫さんをおもちゃ屋さんに連れて行ったとき“おっ!?”となるような車種をラインナップするために古い車種を選んでいます。また発売当時、“昭和ブーム”も重なり、勢いがつきました。そんな大人の方に納得していただくため、カラーリングも実車をイメージさせる色を再現しております。

――子どもの頃に乗った車が入手できるのがうれしいところです。

【圓道】その後、1/64スケールのミニカー市場が成熟し、他社も参入してきたので、新しいラインナップを開発して出来たのが『トミカリミテッドヴィンテージNEO』。こちらは1970年以降のクルマもラインナップされています。とはいえ、基本のコンセプトは変わらず、バンパーやライト、ホイールもしっかりデザインされています。

――開発するにあたり、こだわりはありますか?

【圓道】タイヤもゴム素材を使ってますし、シャーシー(自動車の車体以外の機構)も最初だけはプラスチックですが、途中からは金属にして質感を限りなく再現しています。サスペンション機能も付け、あくまで『トミカ』としてのフォーマットを守りつつ、車が好きな人に対し、アピールできるように。例えば、同じグロリアでも『プリンス グランドグロリア』と『プリンスグロリアスーパー6』はエンジンが違うので、フロントグリルを変えたり。当時、これらのクルマに乗っていた方が見て“こうだったよね!”って思えるようにすることが第一と考えた結果です

【金子】ほかにタイヤのパターンも車種によって違うんですよ。

【圓道】とくにスポーツカーに関してはタイヤのパターンを掘っています。我々は、このクルマのどこが一番カッコイイのか。それを再現したいですからね(笑)

(取材・文/今井敏行)



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