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湯浅町で恐竜の歯の化石 西日本初、魚食性のスピノサウルス類

 和歌山県湯浅町の海岸で、国内では群馬県以外で初となる魚食性恐竜「スピノサウルス類」の歯の化石が見つかった。中生代白亜紀前期、1億3千万年前の地層で、アジアの中でも最古級という。国内では、群馬県神流町で2例あり、それに次ぐ発見となる。海南市の県立自然博物館が14日、発表した。

 化石は長さ約14ミリ、最大幅約7ミリで、根元から先端にかけて徐々に細くなっている。破損しており、修復すると、長さ30ミリ程度になるという。恐竜の体長は3〜5メートルだったとみられる。

 会社員で化石採集家の宇都宮聡さん(49)=大阪府東大阪市=が昨年10月21日、湯浅町の湯浅湾沿いの海岸にたまたま立ち寄り、採集中に見つけた。

 依頼を受けた東京都市大学の中島保寿准教授が電子顕微鏡で断面の構造などを分析。歯の表面のエナメル質が厚いなどの特徴から、スピノサウルス類の歯と同定した。

 スピノサウルス類はスピノサウルス科に属する恐竜の総称。恐竜の中では珍しく、水中で泳ぐことが得意で、主に魚を食べていたと考えられるが、詳細な種類は不明という。

 この化石は主にアフリカ大陸で発見されていたが、近年、東南アジアでも多く見つかっているという。国内では、群馬県神流町で歯の化石が1994年に見つかり、調査を経て2003年にスピノサウルス類のものと報告された。16年にも同町で発見された。


写真【スピノサウルス類のイメージ(古生物イラストレーター川崎悟司氏提供)】

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