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160人、列車から避難 津波想定しすさみ町で訓練

 2011年の東日本大震災から8年となる11日、JR西日本和歌山支社は、和歌山県すさみ町周参見で南海トラフ巨大地震による津波を想定した避難訓練をした。緊急停車した特急列車から乗客を高台へと避難させた。

 電車の利用客や地域住民、JR社員らの安全を確保しようと、同町や警察などと協力して実施した。JR西日本和歌山支社では、串本町や那智勝浦町、新宮市など各地で津波に備えた避難訓練をしており、すさみ町と合同での訓練は初めてという。

 訓練は午後1時ごろ、マグニチュード9・1の南海トラフ巨大地震が発生したと想定。乗務員が走行中の特急列車を緊急停車させて、乗客に近くの高台に避難するよう呼び掛けた。

 乗客役として列車に乗っていた地元住民やJR社員ら約160人は、ドアから飛び降りたり、はしごを使ったりして降車。乗務員が「津波が来ます」「少しでも早く高台に避難して」と促し、約100メートル離れた海抜56メートルの高台まで誘導した。

 JR西日本和歌山支社の伊藤義彦支社長(54)は「列車がどこに止まるかで、どこに逃げるかは変わる。地域の方と一緒に考えられれば、一人でも多くの乗客を安全に避難させられると思う」。訓練に参加したすさみ町区長連絡協議会の成松正会長(79)は「良い経験になった。地区や町の会合でも訓練のことを紹介し、教訓を広めていきたい」と話した。


写真【訓練で特急列車から降りて避難する地域住民ら(11日、和歌山県すさみ町周参見で)】

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