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SOS気付く地域に 子どもの虐待防止で講演会

 和歌山子どもの虐待防止協会(和歌山市)は10日、田辺市新庄町のビッグ・ユーで講演会を開いた。医療機関や児童相談所、教育委員会の職員、地域住民らが参加し、虐待を防ぐために地域でできることを話し合った。

 全国で虐待により子どもが死亡する事件が相次いだことを受けて、同様の事件や虐待をなくそうと企画した。

 講演会では、県立医科大学保健看護学部の教授で小児科医の柳川敏彦さん(63)が、2018年3月に東京都目黒区で当時5歳の女児が虐待により死亡した事件について説明。女児が受けていた暴力や環境などについて話し「体罰は、しばしばそれをしている大人の感情のはけ口であることが多く、恐怖心で子どもの言動をコントロールする。良いことは一つもなく、体罰をゼロにする社会、考え方が求められる」と訴えた。

 その後、参加者は女児の事例を基に、子どもが死亡してしまった要因をそれぞれの立場から考えて話し合った。参加者からは「親が地域との交流がない」「社会的に孤立していた」といった意見のほか、「近所の住民の気付きが生かされていない」「児童相談所や関係機関の連携、人手不足」などの声も上がった。


写真【和歌山県田辺市で開かれた、和歌山子どもの虐待防止協会の講演会(10日、和歌山県田辺市新庄町で)】

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