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火災から文化財守れ 無量寺と成就寺で訓練、串本

 和歌山県串本町串本の無量寺(八田尚彦住職)と同町西向の成就寺(大崎實宗住職)で6日、文化財防火デー(1月26日)の頃に実施している訓練があった。

 無量寺は町教育委員会と共催で、毎年訓練をしている。本堂付近から出火し、延焼中と想定。自動通報装置の作動で駆け付けた職員らが参拝者を安全な場所に誘導し、消防車で駆け付けた署員たちが消火活動に当たった。

 成就寺は町教育委員会と共催で、隔年に訓練をしている。本堂台所から出火したと想定。避難誘導の後、檀家(だんか)の人らが文化財に見立てた模造品を本堂から搬出した。消防署員による放水は雨のため中止した。

 無量寺境内にある応挙芦雪館と収蔵庫には、国の重要文化財に指定されているふすま絵55面など、江戸期の画家、円山応挙と弟子長沢芦雪の作品が展示、保管されている。八田住職(53)は「火災では、消火活動に当たる消防署員も危険なので、命を落とすことなく頑張ってもらいたい」と述べた。

 成就寺は、紀南地方を訪れた芦雪が最初に立ち寄った寺とされていて、本堂にふすま絵45面を残したが、現在は県立博物館で保管されている。


写真【無量寺での訓練で放水する消防署員(6日、和歌山県串本町串本で)】

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