和歌山県田辺市古尾の八立稲神社で3日、人形焼納式が営まれ、寄せられた人形約700体を炎で供養した。
榎本統一総代長(74)によると、焼納式は約60年前に神社の裏に捨てられていた人形を焼いて供養したのが始まりで、毎年2月3日に営んでいる。
境内にはひな人形や五月人形などがずらりと並べられ、同神社の長澤好晃宮司(54)が神事を執り行い、総代が米や塩、お神酒を振り掛けた上で火を付けると、人形は勢いよく燃え上がった。
ひな人形を供養した市内の女性(72)は「飾らないのなら供養した方がよいと聞いたので、今日は無事に供養していただき、気持ちがすっきりした」と話した。