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歯科衛生士確保に力 和歌山県、高齢者ケアで人材不足

 和歌山県は、歯の病気予防や保健指導などに従事する「歯科衛生士」の人材確保に力を入れている。歯科医院以外にも、高齢者の増加に伴い、介護保険施設や訪問診療での需要が高まっており、資格があるのに仕事から離れている人の復職を支援している。

 歯科衛生士は歯科医の指導によって診療補助や歯石除去など歯や口の病気の予防処置、歯科保健指導などをする。

 県によると、県内で就業している歯科衛生士は、右肩上がりに増えている。2002年には590人だったのが、12年に800人を超え、16年には955人になった。

 これまでは歯科医院が主な活躍の場だったが、近年は、介護保険施設や要介護者の訪問口腔(こうくう)ケア、総合病院でも手術後の合併症を防ぐための口腔ケアなどで必要とされ、需要が多様化。加えて、県内の歯科衛生士の99%以上が女性で、結婚や妊娠、出産を機に離職してしまう人が一定数いると推測される。また、人材が県内でも和歌山市内に偏在するなど、地域差もある。

 復職が少ない理由としては、機器や材料が進化しているため、対応に不安を感じたり、育児や介護などのため、歯科医院でフルタイムで働きにくい事情があるのではないかという。

 県は復職の不安を解消し、人材確保につなげようと、県歯科医師会に委託し、12年度から毎年、講習会を開催。勤務時間が調整しやすい訪問口腔ケアなどの働き方も紹介している。


写真【歯科衛生士の復職支援講習会を知らせるポスター】

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