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川湯温泉復興へ 旅館の再開相次ぐ

 8月下旬の台風20号で全宿泊施設が浸水被害を受けた和歌山県田辺市本宮町の川湯温泉で5日、大手の旅館が約3カ月ぶりに宿泊客の受け入れを始めた。これにより、温泉街で宿泊施設を運営する8事業者のうち7事業者が営業を再開。今月に入って規模の大きな宿泊施設の営業再開が相次ぎ、熊野本宮観光協会は「本宮町全体の観光にとっても大きい」と話している。

 台風20号では、温泉街を流れる大塔川が氾濫。全11宿泊施設が床上浸水し、川沿いの県道や護岸も大きな被害を受けた。その後、比較的規模の小さな宿泊施設から順次営業を再開していた。

 川湯温泉で最も規模が大きい、浦島観光ホテルの「山水館川湯みどりや」(全90室)は5日、営業を再開した。

 統括支配人の名渕敬さん(54)によると、台風20号で施設1階にあるレストランや宴会場、大浴場などが天井まで浸水。復旧工事に取り組み、同じく被害を受けた「山水館川湯まつや」(全78室)とともに営業を再開した。

 老舗旅館の「冨士屋」も1日から営業を再開。ただ、エレベーターが復旧できていないため、全31室のうち4、5階の計8室は利用していないという。

 一方、「亀屋旅館」は現在も休業中だ。同施設では、国の「登録有形文化財」に登録されている木造の本館を復旧させたいと、インターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)に挑戦。期限の11月末までに、当初の目標金額(200万円)を超える支援が寄せられた。


写真【川湯温泉で営業を再開した「山水館川湯みどりや」(5日、和歌山県田辺市本宮町川湯で)】

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