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山の恵みに感謝 古座川、矢倉神社で火焚き祭り

 和歌山県古座川町宇津木の矢倉神社で6、7日、火焚(た)き祭りが営まれた。地域住民ら約15人が集まり、山で伐採してきた雑木を境内に積んで燃やし、山の恵みに感謝した。

 28戸約70人が暮らす宇津木区の祭り。神社には祭壇があるだけで、鳥居も祠(ほこら)もない。資料が残っていないため詳しい歴史は分かっていないが、境内にある石塔には天保15(1844)年と刻まれている。

 宵宮の6日は午後6時から10時ごろまで火を焚き、住民が祭壇にサカキを供え参拝。本宮の7日は午前8時から10時ごろまで、火を焚き「シトギ」と呼ばれる餅を焼いて食べ、一年の無病息災を祈った。

 シトギは、半日水に浸しておいた米をすり鉢で細かくし、せんべい状に丸くしてクマザサの葉の上で焼く。今年の祭り当番だった上地進さん(69)によると、50年ほど前までは直径約30センチのシトギを1枚焼き、ちぎって参拝者に配っていたが、近年は直径約12センチのものを複数焼くようになっている。かつてはダイコン、ニンジン、マグロなどで作った「なます」も一緒に食べていたという。


写真【宵宮に境内で火を焚く住民】【本宮にシトギと呼ばれる餅を焼く上地進さん(和歌山県古座川町宇津木で)】

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