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業者不在で工事完了検査 和歌山県の不適正支出

 和歌山県有田振興局が昨年度発注した工事2件が進んでいないのに、完成したとして県から業者に工事費を支払っていた問題で、工事完了検査の際、業者も立ち会わないといけない規定があるのに、1件の工事では業者が不在のまま、県の検査員が検査を通していたことが分かった。県は今後、検査出席者の名簿を作成するなど再発防止策を講じるとしている。

 県県土整備部の高松諭部長らが2日、県庁で記者会見を開いて謝罪し、事件の調査結果や再発防止策を説明した。

 工事は、初島漁港(有田市)の波を抑えるため、消波ブロックなどを製造して堤防横に沈める工事と、製造に伴って傷んでしまう漁港内の「製作ヤード」を舗装し復旧させる工事の2件。

 工事を監督する有田振興局建設部の男性副主査(32)は、自分の仕事の遅れで、2件とも年度内に完了できなくなったが、予定通り進んだように見せ掛けようと考えた。

 つじつまを合わせるため、副主査は本庁に提出する書類計6件を改ざん、偽造した。うち、1件の工事については、業者が作成すべき書類も偽造。社印は、スキャナーやパソコンを使って合成したという。

 本庁検査員による消波ブロックなど製造設置工事の現地検査では、業者が立ち会ったが、有田振興局検査員による「製作ヤード」舗装工事の検査では、副主査が業者を呼ばなかったため、業者なしで検査を終えた。県の工事検査規定には、担当職員と検査員、業者の3者が同席しなければならない旨が定められているが、これに違反した。

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