AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

山里、獅子舞に沸く 紀南各地で秋祭り

 好天に恵まれた3日、和歌山県紀南各地の神社で秋祭りがあり、地域に笛や太鼓、子どもたちの歓声が響いた。田辺市内の山里では、伝統の獅子舞が奉納され、参拝者や見物人を楽しませた。

 田辺市中辺路町の近露や野中では、地元の近野獅子舞団(岡上哲三代表)による「野中の獅子舞」が勇壮に奉納された。

 南北朝時代、近露の野長瀬一族が大塔宮護良親王の軍に参じる出陣の際に舞ったとされ、以来700年にわたって、郷土の平安を願って引き継がれているという。県無形民俗文化財に指定されている。

 最初の近露王子では、笛や太鼓の音に合わせ「乱獅子」や「花かがり」「うかれ」など5演目を奉納。頭を高々と突き上げる「カネマキ」が披露されたほか、「うかれ」ではてんぐやお多福が登場し、ユーモラスなしぐさで見物人の笑いを誘った。

 田辺市下川下では、春日神社の例大祭で県無形民俗文化財の「上野の獅子舞」が奉納された。

 五穀豊穣(ほうじょう)と地区住民の安全を祈願する神事で、室町時代から続くとされる。地元住民やゆかりの有志15人でつくる保存会(湯川剛会長)が継承している。

 拝殿で「神楽」を舞った後、境内で「乱獅子」や「くぐり」「扇の舞」など7演目を奉納した。


写真【多くの見物人の前で演じる獅子舞(3日、和歌山県田辺市下川下で)】

更新)